久し振りに友人の「女墓場」氏から便りが。
沖縄に友人連れで行ってきたようでゆうパックにはその土産の品々が。
今彼女は歯科専門学校の講師に収まっていますので「GW前に、よくもまぁ・・・」と感じる次第。今頃の沖縄は天候不順である事もありますしその奔放な時間の使い方への羨望もありました。
まぁ梅雨明け時期のドP感のスカ晴れである必要はないかも知れませんね。ただし晴れていることは何をするにも有り難いものです。
まぁその手の土産品は「いまさら・・・」的であって(失礼!)珍しさは一切ありませんが、一緒に放り込まれていた歯科系必須のグッズは重宝に使えそうです。
「いまさら・・・」はもう一つ。海洋博公園のパンフが同梱されていました。
連れの存在がそれを主張したのでしょうが、初めての沖縄観光の人ならば最適ともいえる場所です。
しかしあまりにも観光客で混雑しそう。
そういえば違う友人がここのイルカショーのスタッフをしていたことを思い出しました。
息子を連れて行ったのは十数年前、次にこちらを訪れる事があるものなのか・・・
あの運天港や今帰仁城からもそう遠くない場所ですので、私なら「奥の墓道」氏辺りと来たとすればそちらを案内するでしょうね。勿論チビチリガマも。
扨、先日神主で刀の砥師のN先生宅に赴きました。
一見して体格が細くなっていましたが「10㎏痩せた」とのことでした。
心臓の手術が決まっていたそうで「良き刀」2本の砥ぎ依頼(おそらく鎌倉期の刀か・・・)が入って、「これは!!」と思い病院に手術の延期を申し入れたといいます。
手術が終わったらもう砥ぎはできないだろうとのことで覚悟のうえの延期だったようです。
心臓の事だけに・・・怖いような。
刀砥ぎの話。
お宅に上がり込んですぐ、午前中の砥ぎは「失敗した」と。
その意味が判らない私は「何を・・・」と聞き返していました。
それはその砥ぎの事前に「描いていたイメージと違った」といいます。
プロの繊細技法について私のお頭では及ばないところあることは理解していますが、その意識とは・・・やはり判りません。
「失敗」のあとは・・・と更に問うと「その刀の事は忘れ去る」といいます。
忘れた頃に対面し、再びイメージを構え一から作業に取り組むのだそう。
料金は一寸7000円。この世界では良心的な砥ぎ代金です。
若い砥師が先生の家に遊びに来たそうですがその方は一寸単位18000円といいます。
先生はこれまでその砥ぎ賃で受けていれば「もっといい生活ができたかも・・・」と特に今の年金支給の低さを嘆いていました。
神主の仕事は今やまったくないようですし、そもそも先生は自虐的に「神主は・・・喰わんぬし」と日ごろから口にしていました。
これからの手術費用やら他に抱える病の対応で大層な出費があることが想像できました。
帰り際、コレを持って行って・・・と渡されたのが「郷土歴史大辞典 静岡県の地名」です。
重厚な書籍で先生のお兄さんがお宮の境内地に建てた図書館の蔵書だったそう。
書籍の殆どはお兄さんの奥さんが古本屋を招いて売却したそうですが、その前に確保していたようです。
そして渡辺崋山系の画家の図会を拝見。「この掛軸はオレが死んだらあげるから・・・」と言いながら近くの奥さんにもそう告げていました。
その件もそうでしたがさらに続けての「オレの葬儀を頼もうかな・・・」には絶句。
「ご冗談を・・・」のレベルで私は沈黙するのみでした。かなり弱気になっていました。
しかし「オレは神も仏もないのだ」と。
その意味は一体・・・信心と加護者としてのその存在のことか「神仏習合」的発想か・・・おそらく後者でしょうか。
その真意は不明です。
何よりも手術の成功を願うばかりです。
まずその前に「砥ぎ」のイメージ通りの完成ですね。
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お祭り大好き (水曜日, 23 4月 2025 09:25)
宮司の手術成功を願っています。 最近牧之原市生まれで活躍した山内二郎さんに関心を抱き調べていますが、市役所勤務・スポーツ経験者など牧之原市在住者でもご存知の方は皆無に近かった。 昨日、宮司の奥様が親族であることがわかりました。 山内二郎さんは、陸上5000mの日本記録を作り、箱根駅伝に4年連続出場して最低6位で、5区山登りで区間賞・4年生では1区で区間新記録・区間賞の大活躍でした。 そのほかの盛り沢山の新情報は省略しますが、牧之原市の素晴らしさの一端を記しました。
今井一光 (水曜日, 23 4月 2025 16:49)
ありがとうございます。
お恥ずかしながらその方の名は初見でした。
凄い方がいらしたのですね。