こちらも久し振り南側大棟の鬼 足場撤去は17日以降  

風ビュービューはこの日も続きました。しかもやたらと冷たい・・・。

そして夜間の雷雨と強風は寝床で不安に襲われました。

足場への落雷と強風によるその崩落です。

無事にやりすごすことができて胸を撫でおろしたところ。

 

朝早くから瓦屋さんから連絡があり、工事の完成と多少の残務、そして足場の撤去について報告を受けました。

予定では17日には撤去を始めるとのことでした。

当初の予定は「4月7日以降2~3週間」を予定していましたが実質10日での工事終了でした。

その際、「ご請求については如何・・・」と一番のネックとなるところについてズバリ問い合わせてみると・・・

何とも苦渋を飲む風に「勉強させてもらいます」と・・・。

有難いの一言です。

この瓦屋さんとお付き合いさせていただいて良かったと再認識した次第です。

 

実は、この本堂の状況を見かけた長谷川氏が基本は文化財指定につき支援金は出るとのことでしたが予算の配分が次年度分になるようですが、あまりにも緊急を要していますのでそれまで工事は待てません。よってその件、諦めている旨伝えていました。

 

私は気持ちとして対応を2件ほど頭に描いていました。

1つは拙寺運営費と奥方差配分を合わせての出費を奥方に打診していました。奥方はこればっかりは「しゃあないだろ・・・」と引き受けてくれていましたので心強くありましたが、今一つは本山の保険への期待。

これも事前被害状況を見てからの査定となりますから、その「緊急性」の主張をして了解が得られるかどうかが問題となります。

一応の選択肢につき各画像を残していましたがこれだけは撮っておかねば・・・と画像をおさめたのが①②。

日付と表題のわかる新聞一面とともに足場を撮影しました。

こうしておけば何時の画像なのかわかりますからね。

拙寺では何度もこちらに足場を掛けていますので、「古い画像を・・・」と反論されることをおそれました。

 

しかし現在の技術であればこういった画像も細工をすれば合成できますから、100%の信用を得るに足りませんが。

まぁ瓦屋さんが「勉強代」とのことでご負担いただいたということで一件落着したわけです。

「ありがた山」とはこのことで朝から気分良好でした。

 

この日は今一度人目につく北側の破風周辺の最終チェックに1時間ほど上がる予定でしたが奥方から風が強すぎと却下。

たとえ風があったとしても暖かくなる16日の午後がイイのでは?との提案がありそれを承諾。

午前は他所の予定がありますので早めに帰宅してからの作業となりますが。

日没が遅くなっていますのでこれもありがたや・・・

 

画像③は南側の鬼と周囲の景色。

昨日の北側同様久し振りにお目にかかった文字がありました。

「西方極楽浄土」と「倶会一處」。

普段は鳥にしか見ることができない文字。

鬼瓦の隙間から鳥の巣が窺えました。