風ビュービュー。
そんな中、午前はざっと掃き掃除と植木いじりを。
境内は動くと丁度良いといった感覚ですが、ストレートに風を受ける門前などには居られたものではありませんでした。
午後は数枚戴いた厚板をテーブルに加工してやろうかとその脚になる素材の検討にお店へ。
そちらでは昨日記したサイズのコンパネが1300円代で販売されていました。店によっていろいろあるものです。
まぁ5000円でできるとなればそれでもヨシとします。
肝心のテーブルの方は、木を加工するのか既存鉄製フレームを求めるのか・・・思案のしどころ。
材木なら90㎜×90㎜×4000㎜の杉の角材1本(700㎜を4本)で1500円弱の用意で済みますが鉄フレームは7000~9000円。。
奥方は「そんなもの何処に置くんだ? いらないねぇ~」と。
扨、昨日は棺について記しましたが続けて骨壺の件。
アレもピンキリ、上を見たら呆気にとられるはず。
他人様の価値観にケチを付ける気はありませんが、豪奢な品は特にハナから「いらないねぇ~」です。
「〇〇焼きの逸品」陶器などの意味がわかりません。
というのはそもそも骨壺は四十九日の納骨までの簡易的遺骨容器だからです。当流はまずその際は、骨壺から遺骨を開放、累代「倶会一処」の墓にお納めますから。
その後の骨壺は御役御免となって廃棄物処分となるものですね。昨日の棺ほどにその利用期間が極めて短いわけではありませんが・・・
当流にも納骨室にスペースを多く取っている家は骨壺ごと納める例もありますがその選択は自由です。
ただしご開祖ほか当流の考えが「みんないっしよ、土に還り海に還る」ですので、一応はその旨はさらっとお伝えしています。
その陶製の壺に納めるデメリットを私の目で見てきたことからのあれこれを記します。
コレはもしかすると坊さんでも知らない事かもしれません。
最近のお寺さんは火葬場勤行は省略する傾向がありますからね。それは、それぞれの考え方もありますし、私の如く本葬をマイペースで進めることができる者にとってその準備と調整に時間を掛ける手間はありませんから。
①昨日も記しましたが、骨壺はその素材のせいもあって無駄に重
たく当然に落とせば割れます。
②密閉状態に近いスペースに詰められた遺骨は火葬後の余熱が
残り、季節によっては湿気を集め特に骨壺を納める容器など含
めてカビが発生します。
③その湿気とカビ等によって骨壺の底部分周囲を主に遺骨が固
着してしまいます。
④ご納骨時そのこびりついた遺骨が納めきれずにそのまま回収
に回ってしまいます(納骨漏れの遺骨はゴミに)。
また、骨壺のままご納骨するメリットとしてはいずれ墓を改葬移動するなどの予定があれば都合がいいものです。
しかしまず骨壺の中というものは結露によって水で溢れることが多く、遺骨は半年もすれば「溺れて」しまいます。
よって骨壺ごと納めた家は適宜水抜きと乾燥のために納骨室を適宜開けて作業が必要なのでした。
拙寺では納骨袋(木綿製巾着袋)なるグッズを檀家さん女性婦人部で用意していますが、その使用については葬儀後あるいは四十九日というタイミングになっています。
私はそれを歯がゆく思っていましたので、今後火葬場での収骨の際にその袋を葬儀社が用意してくれた骨壺でもいいのでそこにセットした後に遺骨を納めていただくよう伝えていくつもりです。
そうすれば、納骨の際、漏れなく遺骨を墓地に納めることができるはずで私のストレスは開放されるはずです。
何より陶器の処分もラクになります。それが無ければもっとラク。
綿製骨袋は経年によって朽ちて遺骨が土に触れ、土に還っていくことを想定しています。
昨日の棺同様、「My骨袋」を綿で裁縫していただいても可ですね。
尚、遺骨を納める容器について何らの規定もありません。
「My遺骨容器」を事前に木箱・段ボール等で用意しておくのも一手。
それが真なる終活かも知れません。
①はオーソドックスな提供される骨壺。
②は葬儀社によって違いますがこれもオーソドックスな骨壺の容器。段ボールで組み立て飾りの生地が貼られています。
そこも高価な物もありますね。
③は拙寺女性婦人部製作の骨袋大。1000円で販売しています。
中と小もあります。
時間ひっ迫の流れの中、その製作推奨も購入費の「1000円」についても私は口に出しにくいのでした。
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