七尾攻城 余裕の謙信 下水汚水が 資料館前景色 

冬至から2カ月、今が最低気温のタイムラグのピークということでしょう・・・寒さは強烈。県内またぞろ氷点下、来週の連休明けまでは我慢のしどころの様。

その2カ月の遅れとは、環境の変化同様に、後からシビアなお達しは確実にやってくる・・・ということでしょう。

まぁ地球の公転の件、待っていれば春はやってくることはまず確信していいことですが・・・

 

しかし「後から厳しいお達し」などいう語を記していると今世間を騒がしている道路陥没、即ち下水管等のインフラ設備の経年劣化を思います。

以下日経から。

「都道府県が管理する大規模な下水道管の老朽化が進んでいる。耐用年数を超える管路は、東京―名古屋間を超える約380キロメートルに及び、今後20年間で12倍に膨らむ。損壊が起きれば下水の利用自粛により市民生活や産業への影響は避けられない。下水道部門の職員減少が続く中、新技術を駆使した重点的な点検と補修に向け、抜本的な対策が求められる。」です。

 

「後から」というのは、今だ、カネだ、自分の名誉が・・・の歪んだ思想のもとに仕上がったいろいろのこと。

「(これだけやってやったので)後の事はよろしく!!」といったことですね。

「後の事」の「後」とは10年30年50年あるいは100年200年1000年のレベルいろいろ。

 

お寺の本堂で言えば50年サイクルで建築しなおすという鉄筋コンクリート製のものについて言えば「50年後なんて生きちゃいない」ので(あとのことは)知らない。

「その時はその時で頼むよ・・・」。

まぁ木造であってもそんなものか・・・

核のゴミについてもその手の感覚、「後から、未来に・・・孫子にまかせる・・・」ですね。太陽光パネルもしかり。

 

アメリカの統領殿もその手の先食い系。

あと少しの命(平均寿命から)。

「あとのことは知ったこっちゃあないので今は好き放題ヤル!!」といったところですね。

それが出来るのは米国人がそれを選んで強権を与えたから。

 

まぁ「後のこと」いろいろありますが・・・どうなることやら。

国内下水道の件だけでも気が遠くなるような資金が必要になります。アメリカにおべっかを使って湯水のごとく資金を投入するそうですが、国内の劣化したインフラをどうするか・・・そっちだと思いますがねぇ。馬を馬、鹿を鹿としっかり判断できる人はいないのかね。後回しは良くないということも。

 

扨、先日の小丸山城本丸から二の丸に渡る橋、三更橋⑬⑭についてちらっと記しましたが掲示板にもあったようこれは「小丸山城にて・・・」ではありません。

七尾城を包囲攻城した上杉謙信の勝戦の余裕の空気を感じさせるものでした。

 

謙信の襲来に対して七尾城は領民の避難所として城門を開き招き入れました。長期籠城中の山頂尾根には多くの人々が寝食を共にしていたといいます。

伝え聞くところによれば七尾城崩壊の理由として、清涼な水の不足があるようです。

どちらにおいてもその件は籠城戦のポイントではありますが。

 

下水道の完備されていない城内、多くの人々を受け入れたわけですが彼らの日々の生活の中で出る汚水が致命的になったよう。後からじわじわと。

飲料水に汚水が混ざり、病気が蔓延したといいます。

今「水」を当たり前の如く消費・・・「湯水のごとく」の喩え通り・・・の私たちですが、下水道に配慮しない政は将来の孫子にそのツケを回すことになるでしょうね。

 

畠山七尾城の領民に対する厚情が結果首を絞めたのかもしれません。

だからこそ畠山氏は今も一番に慕われる殿様なのでしょうね。

画像は七尾城史料館周辺の景色。

 

上杉謙信、余裕の勝戦の「九月十三夜」

 

「霜は軍営に満て秋気清し

 数行の過雁月三更

 越山併わせ得たり能州の景

 遮莫家郷遠征を憶う」