ポジティブなお寺のおはなし 平田寺庫裏にて 

お日さまは時折顔をだしてくれていましたが風の冷たい一日でした。

冷たいといっても10℃程度の気温でボヤいていられることなど「なんて仕合わせなことだ」と思わせられる番組を視聴しました。

 

一昨日、日曜の晩にNHKの大河ドラマのあとの番組「NHKスペシャル 大型シリーズ臨界世界」というものです。

サブタイトルが「生死かけた難民逃避行 弱者を食らう闇の業者 禁断ロシア国境ルート」とそれをサラッと目にしただけでその悲壮感が伝わってきます。

 

「臨界」とは私たちが謳歌している民主主義、資本主義など既存のシステムが「臨界点」にあると定義した番組ですが要は昨日記したような不条理(詐欺による弱者からの搾取)のスケールアップした国際版

 

人間世界の醜悪を見せつけられた思いです。まったく酷い話が世界に溢れていますね。

自由世界(寛容になること。人間として生きられる場)を求めて「ゲーム」と呼ばれるイチかバチかの生死をかけたチャレンジです。

闇の運び屋に大金を積んで(難民輸送ビジネス)何ら成功の確証の無い「ゲーム」に参加するわけですが、私たち10℃の気温でボヤいている者にとっては有り得ないくらいの過酷さ。

 

各国国境閉鎖している中、ゲーム参加者(当然に国境破りの違法行為者)をターゲットにした詐欺、騙し、追剥、強盗と無茶苦茶の限り。運び屋そのものも詐欺という例も。

 

難民たちの目標は難民受け入れに寛容なドイツというのが大抵の流れのようですがそちらに向かうためのロシアルートの選択例。摘発されてウクライナとの戦場に送りこまれたり、収監されてしまった難民も。

寒気の森を彷徨う彼らの脳裏には後悔の文字が浮かんだのでは・・・

ベラルーシなど政府の姿勢は難民を「西側諸国に送りこめ」的な思想をベースにあるよう。また警察公権とはいうものの末端の者は彼らを痛めつけて有り金を巻き上げて懐に入れるといいます。

不法難民は「カネを持っている」というのが頭にあるのでしょうね。

「弱い者からカネをむしり取る」「弱い者イジメ」と命を落とす者たちの存在。

それが私たちの望む資本主義、民主主義世界 だった ?

 

やはり私は流されるとすれば沖縄がイイ。まさにノー天気。

どんなに「ついていない」と思うことがあったとしても「命さえあれば」ですね。

つくづく今が有難いことだと思う次第。

 

扨、昨日は昼までは境内雑務、午後からは平田寺の庫裏で市の商工振興係主催の説明会に。

ご担当の名刺には「産業経済部 商工企業課 商工振興係」と一発では覚えきれない語が並んでいました。

 

内容は一言で・・・難題。

どうやって人口減少、衰退ムードの街とお寺を盛り上げて持続可能な文化としてお寺を展開していくか・・・ですからね。

私のお寒いお頭ではお手上げです。

「胡坐をかいているだけ 何もしてこなかった私の責任」ということは判りますが。

 

画像は昨日の平田寺境内。

梅の咲き具合は拙寺よりも上等の感