拙寺の庫裏には蓄熱効果があるのか、朝の寒暖計の数値は28℃。
外は風が比較的強く、奥方は「寒い」と騒いでいましたが、庫裏の中はまだ夏ですね。
猛暑高温の蓄積保温が庫裏にあるのかは知りませんが、本堂内陣での読経の際も「暑い」を感じました。
外気温度は下がっていてもちょいと体を動かせば半袖ぜんぜんOKといった感じ。
また少しして30℃近い気温も予想させるところ、まだ本格的「寒くなる」予想は先になるでしょうね。もうしばらく扇風機は置いておきます。
さすがに本堂参拝者用のそれは片付けましたがね。
扨、画像は10月17日、29℃の奈良興福寺の図。
拙寺大谷祖廟納骨バス遠足は「大谷の日」とは「彼」の背番号とその名をかけて、シャレて吹聴していましたが、実はその17日18日は観音さんの日なのでした。
大抵、観音の縁日などが設定され市が立ったり御開帳があったり特別な法要があったりするわけですが、その17日の方で興福寺南円堂の年に1度の御開帳がありました。毎年10月17日。
その堂の主が高さ3mの不空羂索観音。
運慶の父、康慶の作になります。
前年のバスツアーで運慶の大日如来(円成寺)を拝観していますのでまぁその流れといったところでしょうか。
年に一度だけのチャンスということで私もそちらへは初めて。
どうなる事か多少の心配はありましたが、何とか30分程度の行列で済むことができました。拝観料は300円。
拝観に関しては各自由というのが拙寺のツアーの決まりですが私が見た限り全員がその行列に並んでいたよう。
まず最初に御朱印の行列に並んでから・・・という方たちもいらっしゃしましたが・・・勿論2回の行列に並ぶことになります。
面白いと思ったのは外国人だらけの奈良公園にあってこの行列に並ぶその方たちは殆どまばら。
御朱印の列に並んでいる方に「コレナンデスカ?」と問われて英訳音声ソフトで訳そうとしたものの「ゴシュイン」だったとか。
その詳細についてさらに説明してくれ・・・と言われても「知らねぇよ」と言いたくなりますね。
南円堂の列に外国人と修学旅行者の列ができなかったことはありがたいことでした。
おかげさまでこのような深い情報までは彼らのツアーガイドや修学旅行企画者にまで届かなかったということでしょう。
話変わって来年の大河ドラマの件、相良、田沼の名称が世に出て、インバウンドがもしも増加したら・・・とせめて英語の解説パンフレットの製作について市に打診したことがあります。
まぁ予算的都合ということで「ムリ」との結論でしたが、そもそも歴史的用語を理解できるよう解説、翻訳するのは相当難しいことです。
エミー賞の「将軍」でも「ハラキリ」一つ注釈することでも難しかったことを吐露していました。
たとえば・・・拙寺では時太鼓(刻太鼓の名で)を紹介していますが、「相良城二の丸にあった太鼓櫓(矢倉)の太鼓で相良城が破却された時にそれに携わった横須賀藩の西尾忠移(妻は田沼意次の娘)が数年後寄進したものです」を英文で訳したとしてどちらの言葉も深い理解をしていただくためにはより深く詳細を記す必要があるでしょうね。
老中、失脚、失脚理由、時太鼓、陣太鼓の比較、太鼓矢倉・・・櫓、横須賀藩、藩、幕府・・・何をとっても難しい。
④⑤は右近の橘。実が落ちていましたので「持ち帰って植えてみれば・・・」の意見がありました。
➆南円堂回廊から見下ろす三重塔。
⑨石灯籠の左側建屋に御朱印の行列。
石灯籠は各建っていますが、江戸期のもの多し。
こちらは寛政十年と。
興福寺南円堂についてはWikipediaでどうぞ。堂内は勿論撮影禁止です。
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