心温まるお土産 絢理のSHEEPとえんまん 月さび

昨日の法縁は午前と午後の2件。

朝の法要の前に以前「丸尾月嶂の世界」展でお世話になった御前崎の「丸尾氏」が名古屋市博物館の学芸員の横尾さんをお連れして来訪。

横尾さんは丸尾月嶂の師匠の月僊について研究しているとのことでした。

以前の丸尾月嶂展・・・拙寺の襖8枚はさすがに展示協力はできませんでしたが・・・あれから既に14年、今一度何か盛り上げを期している旨伝えました。

 

月嶂・月僊と「月」を思えばやはり中秋の名月。

日本では古くからそれを愛でるというのがならいですね。

今年のそれは9月17日で翌日18日が満月といいます。

私が結構にうまいこと巡るもんだと感心しているのは月下美人の開花の件。

まぁその開花についてはテキトーを思うことがありますが、昨日拙ブログにて記しましたようにその頃を見計らうが如く3つほどの蕾が大きくなりつつあります。

 

沖縄では初夏の大潮の晩に一斉にサンゴが産卵することは知っていますが、自然の営みというものへの理解は私の頭では到底追いつけませんね。本当に彼らは中秋の満月に合わせて開花させるのか・・・ただの偶然とは思えない・・・

 

昨日夕刻には「お祭り大好き」さんがその一鉢を取りに来られましたが、相当に気合が入っていました。

これまで植栽にはまったく興味がなく「どうしていいかわからない」と仰っていましたがあの植物の管理についてのご指導は「いい加減」。テキトーです。

花芽がポロリと衝撃で落ちやすいところはありますが。

 

ビデオのバッテリーをフル充電させて開花前にその鉢を玄関に引き入れて開花の状況を撮影するとのこと。

毎度開花させて楽しんでいる私ですが、開花の状況など見たことも無くその撮影成功の際にはDVDを1枚所望することにしましょう。

 

扨、月といえば叔母さんの名が月子。繁忙のあまり施設に入れている叔母さんの誕生日(9/12)祝いのうな重をすっぽかして後ろめたい思いですが今考えるとその名はやはりその名月の候から取ったと思うばかり。

 

また、昨日は大桑城について記したワケですが、そちらに行けば思い起すのは明智光秀の事。そしてその月がらみといえばあの有名な芭蕉の句「月さびよ~」です。

画像③④⑤は以前拙ブログでアップ済ですが近江西教寺の光秀の妻熈子の墓と芭蕉の句碑。

 

「 月さびよ 明智が妻の 咄(はなし)せむ 」

夫思いのベストな妻、黒髪を切っておカネに替え、献身的に夫に仕えて夫の病を看病し続けた挙句、疲労困憊(もしかしてその感染も)して亡くなったと、芭蕉は月を愛でて感じるものがあったのでしょうね。

 

①②は昨日午前の法要で東京から来られた絢理(じゅり)さんから頂いたニュージーランドのお土産。

御門徒のお孫さんですが、ニュージーランドにミニ留学が決まったということを聞き、それなら・・・ということで「波さんの御持仏さん」を渡してもらっていたのでした。

そのお返しと無事に行ってきたとの丁重なるご挨拶。

いい歳こいて・・・と嗤われることは覚悟、そのニュージーランド生まれのSHEEPちゃんをupさせていただきました。

 

尚、絢理さんの「絢」に注目。絢爛豪華の「けん」でもありますし物凄く複雑で奥が深い・・・その理・・・という意味があるのでしょうね。

どなたが銘々したの?と窺えばお母さんでした。

キラキラネームではないイカしたセンスにここでも感服させられました。

次の法要の時は彼女は20歳とのことですが、その時は海外に行っちゃうかも・・・とお婆さんが。

 

その画像の奥にあるのが昨日の午後の法要のお土産です。やはり東京からのお参りでした。

「えんまん」とありますが、やはり満月に見えます。

その語もよろしき言葉ですね。