本堂障子とりあえず 法名をもらう・・・

朝4時50分頃に鳴きだすクマゼミが目覚ましとなり、うつらうつら布団の中。ヤマバトの鳴き声も聞こえだしてしばらく(約1時間後)朝刊の配達のバイクの音を機にようやく立ち上がってそれを取りに境内へ。

ヤマバトが「いつものヤツを」と言わんばかりに待機しています。

 

クマゼミの声はそこから6時間、強烈な勢いでその空間に響き渡ります。そして1~1.5時間ほどのお昼休みを経て再び大音声。

あと1カ月が勝負でしょうが以後命を終えていく彼らです。

まさにその一所懸命(昨日)というものを思いますね。

果たして彼らは自らの死というものを承知しているのでしょうかね。

もう少しくらい手を抜いた方が長生きができそう、小賢しい思考が私に。彼らは懸命ですからね。

「余計な世話をやくな」と怒られそう。

 

やはり昨日、御前崎の気温は静岡より数度低い・・・と記しましたが、昨日の静岡市内は38.8℃で御前崎は30.6℃。8.2℃の差が顕わになりました。ちなみに当相良は34.6℃でした。

海岸端は静岡市内より断然すごしやすいということか・・・

 

昨日夕刻前に唐津のご門徒様がお参りに来られましたが(門司に出てフェリーで神戸 そちらから高速道路と)久しぶりの「相良は暑い」と。

私はそれよりもその長距離行脚の御苦労の様にただただ驚くだけでした。嬉しかったのは「何も変わってないね~」の言葉をいただいたこと。

 

扨、先日市内在住の方が「ちょっと相談に・・・」と拙寺に。

夫とは離縁しているとのことでしたがその息子さんがこのほど遠隔地で亡くなったとのこと。その方の息子でもありますね。

息子さんは独り身で簡易的な葬送がその地で行われ、遺骨を引き取って自宅に安置しているとのことでした。

そもそもその夫の宗旨は大谷派、本山系の某墓地にお墓があるそうですが納骨には法名が必要であるとの指摘を受けたそう。

私はその件よく存じ上げませんがあの大谷祖廟の分骨の際の書面の欄に「所属寺院」と「法名」がありますので、きっとその件もその「所属寺院」のことからなのでしょう。

所属寺院があって法名の命名がありますので、法名がナイということからその葬儀というものが真宗大谷派の流儀で執り行われていないこともわかりました。

 

よって私に「何とかならないものか」とのことでした。

要は私に法名の命名をタノムということですね。

そして世間でよく言う「戒名料」というものが気になったようです。

そこで「当流には戒名料の項目は無いしそもそも戒名ではなくて法名だよ・・・」

拙寺ご門徒様の場合、通夜の帰敬式で命名披露がされることが多いですが、それについて料金の設定はありません。

尚、事前に(生前に)法名を命名する時はご依頼金が発生しますが。

 

その方は「息子の四十九日法要と来年に初盆法要を」拙寺で執り行ったあとに納骨に向かいたいとのことも。

よって私はその場で息子さんの法名をリクエストを聞きながら決定。

「法名料はナシ。四十九日法要までに法名板を作っておきま~す」と。 

すると「有難い、きっと息子がめぐり合わせてくれたのだろう」と、ここでも嬉しい言葉をいただきました。

80歳を過ぎて一人で生活。子供を亡くしその遺骨の行方について困惑されている方です。

そんな方の満足というものに対応できなくては寺としてもまた私の存在意味が問われるところですね。

 

画像は右側二枚に続いて正面二枚が仕上がった障子。

あらためて気持ちがイイ。

これまでのボロ寺雰囲気を大に醸し出していた穴だらけ継ぎはぎ補修だらけのそれを改めたのでした。とりあえずですが。

しかしあのバカでかい障子へは大型の障子紙一枚ではムリ。

それを重ねて貼ることが超面倒。

頼むからもう穴を空けないで~

とはいいながらもその1/3以上、やらかしているのは私か野良猫。

子供は障子というものに興味を示して穴を開けまくります。

今の在家ご自宅には大抵の場合、障子などありませんからね。

仕方ないといえば仕方ないのですが、その時・・・私の心臓の方が破れる思い。

 

③は本山での帰敬式のPR。

QRコードは現状まだアップされていないようですが、サイトの他のリンク先もあります。眺めてみてください。

また東本願寺の帰敬式サイトもどうぞ。

 

 

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コメント: 2
  • #1

    お祭り大好き (木曜日, 25 7月 2024 11:29)

    酷暑のなかを本堂障子の張替えお疲れさまでした。 写真を見て、清涼感に満ちた古刹が蘇ったと感じ、再びお参りさせていただきますので宜しくお願いします。 昨24日は、田沼意次侯の命日法要でしたが、予定どおり参拝は見送りました。 軍配?が牧之原市に贈呈された模様ですが、小生にとっては、本プログで紹介いただいた「夢風便り」が一番の優れものと判断しています。 浜松市の発行元からは郵送不可の回答でしたが、知人に無理やり依頼して入手し、観光課などに現物を提示してPRした次第です。 総合病院も停電で大童の模様でしたが、今後牧之原市の吉報が続くことを願っています。

  • #2

    今井一光 (木曜日, 25 7月 2024 21:40)

    ありがとうございます。
    平田寺の法要について、来年の大河ドラマの勢いからですがメディアでもとりあげられていました。すべてがうまいこといけばいいですね。
    市長さんも「千載一遇」の語を使っていました。
    その割には事前準備が進んでいないような・・・
    それにしても「夢風便り」の出来は良かったです。
    牧之原市ではないところからあの手の書物が出てくる中、地元企業の動向も気になります。