本光寺西御廟所 その他の墓塔累々 

梅雨らしい一日。

雨の激しく降る場面もあってまたテレビから浜松から始まって駿遠各所の河川増水について報じられていました。

拙寺には2件ほど「相良はどうよ」とご心配いただく連絡がありましたが、拙寺限定ですが雨漏りもなく、安泰ではありました。

 

土曜日の葬儀は副住職に導師を頼んでいます。

勿論先方ご家族には了解済みです。

以前から承っていた法要と重なってしまったためですが、通夜式とセットにした方が良策と思い彼には昨日の夕刻から先方の会場へ向かってもらいました。私は自宅待機です。

奥方は、先方から連絡が来ないということは「ちゃんと時間には現場には到着しているんだろ」と。

私の心配はそこではないのですがねぇ。

これまで私のスケジュールによって先方には先のべを了承していただいていたのですが彼の登場により先方の希望が通りやすくなったということです。

夏場の繰り延べの場合、余計な管理経費が跳ね上がりますからそれを考えれば早い対応は悪くないことかと。

 

彼には彼のヤリ方がありますので私がとやかく言うことはできませんが、聞けば時間は60分かけたとのこと。

私の場合は「35分」というのが目安ですが、「どうするとそうなる?」と問えば「+阿弥陀経も」と小経の早読みを加えたとのことでした。

阿弥陀経の間にご焼香いただくパターンですね。

最近はとかく坊さんの「手抜き?」を思わせる場面を指摘されることが多くなっているご時節だけに、それなら素晴らしい~と安心させられた次第。

先代住職も私も正信偈1本でしたから。

これからは「若い方がイイ」との声があがりそう。

そうあればまた嬉しい限りですね。

 

彼が拙寺の代表として地元の葬儀式に出仕するのは本年三回目となりました。

中学の部活のあとに通夜に私の脇僧として出仕させ、居眠りの様を後ろから施主に見破られて苦言を呈されたことなどが思いだされますがその件時間の経過もそうですがウソのようでもあります。

肝が据わっているというか本来のバカなのか・・・驚かされます。

 

ただし浮かれるのはまだ早い。後から施主に「実は・・・」などとぶっちゃけられることもあり得ますからね。おかげさまで前二回は何事もありませんでしたが。

そもそも通夜も葬儀も「いつもの住職でなくて若いのが来る・・・」ともなれば「そんなら、いっちょ 見てこよう」という興味津々も出てくるかも。

人の、まだ見ぬ新たなものを見届けようといった好奇心、注目のプレッシャーもあること不思議ではないのですが・・・。

昨日は早い時間に出立し、のほほんとした顔で帰宅していました。

 

尚、最近は当流坊さんの正信偈「5倍速10倍速」などと揶揄(特に正信偈を熟知している方から )する声が聞こえてくることがある中、各通夜式付随+阿弥陀経+正信偈1倍速+法話で60分みっちりの時間は、あまりないような。

10分・15分の通夜などもあるようですから。

 

いつも驚かされている私ですが、昨日は息子のそれよりも、気象のことよりもより驚かされたのが例の小林製薬の不祥事の件。

3月頃に発覚した紅麴サプリメント製品に青かびが混入し死者が出たというそれですが、「実は・・・」とい具合に死者は当初の5人ではなくてあらたに「79人いました」正信偈(因果関係確定が76人)との報道があったこと。

どう考えても、その加害について会社としては表に出したくなかったというところが見えてきますが、「そんなんでいいのかよ」と感じさせられます。

 

だいたい製品に青かびが混ざるなどということは普通に考えてもあり得ないことです。管理が杜撰でいい加減、当初は「なんて汚ねぇ環境だったろう」と感じるばかりでしたが、企業としても失格の烙印を押すことになりそうです。

あまりにもお粗末な製造ラインであったことが推測できましたが、1度の失策は許されても失策を秘匿しようという意図が発覚したとなればその行く末は退場しかありませんね。

 

あれだけの企業(「大手」を錯覚していたのですが)がその劣悪製品を製造しその失敗への対応がその隠蔽体質であるならば日本の他の企業のいろいろも信用の失墜をさせることになります。

私はあの会社の商品を購入、使用したことはありませんが(どうも胡散臭い!! ) 、この様を見させられていると危なっかしくてサプリメントというもの全体についてリスクを思いました。

私はただ一つ、魚油のカプセルは毎日飲んでいますが、ちょっとばかり不安にさせられますね。数年続けていて特に悪い状態にはありませんが。

 

80人近くの人たちの命を奪っておいて、「健康産業」を標することはもはやできないでしょうね。言い換えればそれを「殺人」というのかも。

今後の補償とペナルティはどうなるのでしょう。

ご遺族には申し訳ありませんがそちらの方に興味が移ってしまいます。

まぁ会社の信用が丸潰れということは確かですね。

商社に買収されたあのビックリモーターと同様の途を辿るのでしょうがリスク管理とその対応がまるでなっていませんでした。去るべくして去る。

厳しいですがそこまで考えてしまいます。

 

扨、本光寺墓域のいろいろ(昨日)を記しましたがこれまでの墓域は境内の西側の墓域(西御廟所)です。

そちらには掲示板のない、深溝松平一統のものと思われる墓塔がたくさん建ちます。

卵塔の数々から各時代寺院主催者(坊さん)たちの墓も同座しているのでしょう。