室生寺奥の院 懸造りの位牌堂―金剛殿 

午前の法要は東京から来られた施主ご家族。

来年には「墓終い」・・・の語が法要終了後のお墓参りのあと聞かれました。寂しいことですが、致し方なし。

 

牧之原市は「消滅可能性自治体」の名のりをあげていますが、この町の将来について覚悟が必要になったようです。

それとは別に最近耳にするようになったのは「義務教育学校」なる語です。

何のことはない世にいう「小中一貫校」のことですね。

その手の学校はかつて私どもが居た沖縄の島しょ部にある学校で見てきましたが、子供たちがいない中、できるだけ集約して効率化をあげようというものです。校舎の耐震の問題がありますからね。

各単位で新築・改築を行うよりも大きめの校舎を新規に建てた方がベスト。子供たちのことよりもすべて管理側の都合でしょうね。教師の成り手も不在のようで。

多くの子供たち・友達に囲まれて育った方がより良い成長が見込まれると承認後付け講釈がされていますが、それはどうだかわかりはしませんね。

だいたい子供たちは自宅の部屋に籠って端末をいじっているだけのようですから。

 

榛原地区に1校で4学級制、相良地区は1校3学級制になるようですが、問題はこれまで通学していた学校が閉鎖されたとき・・・ですね。

小中学校というものはそもそも自宅直近で5分からせいぜい15分というのが一般的な通学時間でしょう。

それが30分以上という生徒がまたぞろ発生しそう。

親たちの心配の増幅・・・学校教育というものは行政サービスの一つであってよりコンビニエンスでなくてはね。

世も末か・・・。

 

扨、室生寺奥の院を目指して上り詰めると懸造りの堂々の姿が目に入ってきます。

しかし不安定な崖の淵によくもまぁとは思いますが、だからこそそこに堂を建てるのでしょう。懸造りのプロがうずうずしながら受注したことでしょう。

 

この建物は位牌堂で別名金剛殿。