石川県輪島市に門前町なる町名があります。
その名を示すお寺の「門」とは総持寺祖院ですね。
曹洞宗大本山の古刹で横浜鶴見のお寺の前身になります。
前回平成19年の地震被災による耐震改修を加えた復興を遂げて先般、それを記念した大法要が勤められていましたが今回の能登半島地震により再び甚大な損傷を被ったことが伝えられています。
ごく小さいながら同じように仏教施設を管理する身としては本当にそのやるせなさと意気消沈の気持ちがわかります。
大本山というくらいですから時間さえあれば何とかなるような気がしますが。
ところが各宗派とも末寺クラスともなれば「全てに於いて苦しい」というのが実情でしょうね。
未だ当流寺院の被災状況について詳らかな情報は入っていませんが14日現在、そのエリア能登教区(寺院数353ヵ寺)の確認済み寺院数322ヵ寺(未確認寺院数31ヵ寺というのはまた恐ろしい)のうち何かしらの被害が報告されている寺院数は262ヵ寺と。
そして本堂の大規模被害報告66ヵ寺、庫裏の大規模被害が報告されている寺院64ヵ寺でした。その両方の被害があるお寺もあるでしょうし、未確認不明のお寺がまだ多くあるというのはその
被災の甚大さが改めて図れるというもの。
その門前町の総持寺祖院には多くの支院があったそうですが、その支院の一つだったといわれる寺に満覚寺があります。
同じ門前町にあるお寺で現在は真宗大谷派。
不確かな情報ですがどちらかの時点で真宗に改宗したという歴史があるようです。
そのお寺といえば節談説教の廣陵兼純師(前住)が。
確か「全国行脚、どちらにでも行って説教する」と仰っていたのは前回地震での本堂被災の修復のための「出稼ぎ」との自虐の言葉があったこと、今考えるとさらに辛い。
そして今回の地震。
大層な被害があったことが想像できますが・・・切ないことです。
溜息しかでてきませんね。
尚、廣陵兼純師のお説教はユーチューブで視聴できます。
扨、昨日も一層暖かい朝。
奥方が「なんでこんなに早い時間(9時)に予約を・・・」とぷりぷりしていましたが二人で7時に家を出ました。
静岡市内の歯科医院に奥方の検診と私の予約を入れていたことからです。
奥方の検診結果は良好と褒められていました。3年のブランクがありましたが虫歯はありませんでした。
私への評価はやんわりと「歯の裏側のブラッシングが苦手なようですね~」ですが奥方の場合は「上手にブラシができています」でここでも差をつけられてしまいました。
歯科診療の序でに静岡駅ビルが新装したというのでそちらをブラリ。時間が少々早かったせいでお店はまだ開店準備中でした。
南口のトイレに立ち寄ってから駅南ロータリーに出ます。
滅多なことではこの辺りを歩きませんが、今や南口の待ち合わせ場所となっている里程標塔に目が留まりましたのでそちらを。
案の定数人の若者たちが標塔ベースに寄りかかってスマホをいじってましたが、私はお構いなし。
「はい、ごめんなさいよぉ~」といいながらスマホのカメラを向けるとあっという間に消えて居なくなってしまいました。
結果的に私が蹴散らしてしまったよう。
この標塔の元あった場所は今とは違うところ。
時代の流れであっちこっち移動させられているといいます。
要は開発のために邪魔だということですね。
ということでその東照宮までの距離は正確なものではないでしょう。
まぁ何とかいい場所に据えられて安寧を得たかのように街に溶け込んでいますが、やはり怖いのは地震。
しかし大正時代に建てられた石塔が無事にここまで残っている(如何にも地震には弱そう・・・)ということ、奇特なことだと思います。
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