温かく穏やかな本年のスタートでした。
このように快適な暮れに正月はこれまで経験したことがありません。不思議なことです。
お客さんには「(こんな季節感は)もう二度と味わえないかも」と呟いたものの温暖化が続けば例年の事となるやも知れず。
「気持ちが悪い」と感じたのは無数の蠅が昨日受付のテントの屋根に張り付いて日光を浴びていたこと。
生き物の生態も狂っているのでは・・・
昨日の除夕鐘の締め、世話人さん皆さんへの挨拶にあたり私は「10年目の鐘撞にあたり当初はそろそろ何かあるやも・・・の不安が頭をよぎった」と切り出しそれでも「おかかげさま」にて何事も起きずに無事やり過ごすことができたことへの御礼を申させていただいたわけですが、それは漫然への警鐘、「何かあるその何か」とは私が忘れた頃に訪れるということが言いたかったのです。そうなればまさに「正月なんて目出度くない」になってしまいます。
昨日は来客多数のため外仕事は15時30分を過ぎてから。
再び雨予報が出ていたため昨日使用したドラム缶を2つ片づけなくてはなりませんでした。使用直後のそれは冷却時間が必要ですから毎度しばらく放置してからの仕事になります。
門の中にあったそれを大音響をたてながら倒して、中の灰を掻きだしていると耳慣れない音が近くで・・・。
手を止めて耳を澄ますと音の発生源は門。
長い間みしみしみしみしと聞こえてきます。
最初はネコ等動物の仕業かと思い「口を開けて」門の下で見上げるもまったくもってそれを確認できません。
「何?」という具合にその不思議に首を傾げていましたが「もしかして・・」と庫裏に踵を返すとちょうど奥方が飛び出してきたところでした。
すると奥方は「おい、本堂は大丈夫か?」と。
私はその時点で初めて地震だったことに気づいたのでした。
本堂内部もやはりその「みしみし」と電灯や瓔珞の振子状の様を見せつけていました。
その日はテレビというものには一切縁無くすごしていたわけですが初めてその時スイッチオンしてみればすべての放送局がその地震情報になっていました。
この辺り(相良)が震度3とは。外に居て動いていけば気づかないレベルなのでしょう。
車から降りてきた方もわからなかったと。
すると「奥の墓道」氏からメール。
彼の友人の帰省先(新潟)の情報が。
家の中は落下物で無茶苦茶、逃げようにも玄関が傾いて開かず、小さい子は網戸をぶち抜き親たちの手を引いて這うようにして家から出たと。
明るくならないと正確な状況は把握できないと思いますが、せめて命だけは何とか取り留め人的被害のなきことを願います。
他人事の如く申し訳ないことですがあとは各支援が来るのを耐え忍んで待つしかありません。
私もその時に・・・考えることは辛いことです。
扨、今回の地震震源地近く、かつてフラっと寄らせていただいた七尾の光徳寺。
そちらの掲示板の文言を(場所はこちら)思い出しました。
お寺は御祓川が七尾湾に流れる海近くにあって地元では有名な一本杉通りに面している古刹、本願寺派のお寺です。
地震というとどちらであってもお寺の本堂の状況が気になります。
それもこれも人の意図に反していることですから「無常」なのですが。
掲示板の人間の「水」の受け取り方・・・あの辺りの地では津波のイメージまで膨らまなかったかも。
水も大地も人間のことなど気にもかけていません。
①②は「奥の墓道」氏の新潟在住の友人からの地震直後の自宅内の様子。③~⑥七尾の光徳寺。
こちら付近の和ろうそく屋さんにもお世話になっています。
皆々さま、無事でありますよう。
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