花沢町小御堂  Negative capability アナログ的スロー

朝から降ったりやんだりの不順な天気。

午前中はもやもやしながら書き物に時間を費やし、昼前に外に出ました。

一気呵成にと、最近ご無沙汰していた映画館にGo Go Go Go!!とばかりに奥方の尻を叩きました。

水曜日は入館料の割引がありますからね。

息子にそれを報せると「暢気なもんだ」と呆れられてしまいましたが、何せハリウッド製映画はかなり久しぶりですから少々のハイテンションをもって向かったのでした。

 

また最近は腰痛やらなんやらでテンション下がりっぱなし、「少しは元気が出るヤツ」といった感覚も。

 

主演はトム・クルーズ。私が子供の頃お茶の間で視ていたシリーズものの映画版になりますが、これまですべて視聴しています。

やはり映画は大画面・大音量に限りますね。

テーマはAI人工知能の暴走と恐怖というところか。

冒頭沈んだロシアの原潜の名がクリミアの地名「セヴァストポリ」(現黒海艦隊基地)というのもニヤリとしたところ。その映画はPART 1とありましたので続編があるでしょう。

おそらくその「セヴァストポリ」の海底の探索から始まることはまず見えています。

 

しかし私はアレを見て確信しましたね。影響されたというか・・・

人口頭脳AI流行りの世の中にあってその警鐘にも見えました。「そんな世の中、さらさら御免」といったところ。

人口知能の暴走・・・恐ろしいことになりますよきっと。

 

夜間は毎度のクロ現、そして関東大震災下の竹下夢二。それから歴史探偵までだらだらと。

そのクロ現のテーマが「ネガティブ・ケーパビリティ」でした。

18c~19cのイギリスの詩人ジョン・キーツの言葉ですが、今の世を席巻するAIと同様にむしろ「これもあるべきスタンスだ」とばかりにやはり「一気に」と頭をもたげている考え方ですね。

 

それを一言で「もやもやする力」と。

「どうする、こうする」うだうだ・ぐだぐたを嫌い、即断即決高効率テキパキの成果主義にのみ意義を求める傾向は性急すぎ・・・それでは案外とイイ答え、結論が出てこないといいます。

よって答えや結論をスグに見つける必要はあらず、むしろ急がず議論含めて時間をかけてのスローもOKとする考え方です。

 

人間ですから悩むことは当たり前です。そもそも悩みの中にこそ生きる意味・希望があるというのがそれ。

また「もやもやする人の強み」というのもあるようです。

どうにかなる的未決の中途半端感、判断保留の意思は協働感覚や柔軟性を育むとも。

阿弥陀如来の「気にするな どうにかなる」「人間的に ありのままに」の声がオーバーラップしてきます。

 

AI的即決高効率も時に良き方向に向かうこともありましょうがアナログ的本来の「人の頭」の中を大混乱にする各問題へ向かう時間の取り方も大切だということですね。

 

扨、画像①②③は三河、花沢町の案内板と名号のある板碑に諸仏。

根引峠から下って「花沢」という地名に浄土を連想して立ち止まりました。

またこの花沢に「小御堂」(場所はこちら)なる小字があってより一層のもやもや感が広がったものです。

迷宮に近いような「もやもや感」多々は歴史にはつきものですからね。

 

④⑤はこの花沢ではありませんが、それほど遠くない某所。

墓場探索で遭遇した民地ですが良き佇まいでついバシリ。

思わずどなたかいらっしゃるかと、声掛けに玄関まで。

朽ちかけ家屋が放置されている様で、勿論応答はありませんでした。

近隣迷惑になるでもなくこのままでも問題ないのでしょうね。

オンラインもほどほどアナログオフラインも悪くない。

 

 

 

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コメント: 2
  • #1

    小山昭治 (木曜日, 07 9月 2023 08:21)

    不思議な建物ですね。
    朽ちている割には、障子がきれい。草も刈ってある様。
    全体のたたずまいがいい。立地もいい。
    南向きで?日当たりも良さそう。

  • #2

    今井一光 (木曜日, 07 9月 2023 19:24)

    ありがとうございます。
    仰る通り、開けた建物前面は広く開けて草は刈られていました。
    南東方向に向いた斜面の下段にあって陽当りもまずまず。
    リフォーム移住ブームですがこちらへの投資は相当なものになるでしょうね。
    気持ちとしては「住むのも悪くない」とは思うものの何をするにも不便な地で
    一週間もいれば泣きがはいりそう。