井田野西光寺 大衆塚 永禄三年五月阿弥陀如来石造

お盆休シーズンが終わったと同時にお寺は一気に閑散としてきます。ただ昨日はポツポツと来客はありましたが。

あの忙忙の時間、伸び放題の各植栽の手入れ作業は苦難の道。

まず台風対策の解除、そう大げさなものではありませんが、土嚢の片づけ等から。昨日はハイビスカスたちを定位置に戻しました。

台風が去ったといえ、時折降り出す雨のため思うように土嚢袋の乾燥が進みません。どちらに保管するにしろカラッとさせたいものですから。

まぁ近いうちまた出番はあることでしょう。

 

先日ある方から「父は退院して今はデイサービスに・・・」とお世話になっているご門徒さんの娘さんからお話が振られました。

そのお父上が脳出血によって入院されていることは承知していました。

当初は「軽いのではないか」というイメージでしたので、スグにでも復活してくれると高をくくっていましたが、長期入院による筋力減少から「車椅子生活」になってしまったと。

 

その方は喫煙・飲酒の習慣はありません。

敢えて理由を探せば「ラーメン屋から出て(倒れた)」と聞きますので、それから連想すれば血圧上昇と塩分過多による血管の劣化など考えてしまいます。

一言で「老化」なのでしょうが・・・。

その方は退院後、自宅で一人でいる時、歩行が覚束ずに転倒したといいますがその件、了見寺の前住のことを思いだします。

ついついリハビリも兼ねて「歩きたい」という気持ちが逸ってしまい家族不在で単独で歩行運動を試み、そして転倒して致命的な事故となるなどです。

元のように歩きたいという気持ち、抑えがたい衝動があることはわかりますがリハビリはのんびり焦らずということが何よりなのですね。

わかっていても私にもやはりコントロール不能でしょう。

 

そして介抱の件、共通の話題は「女手では重くてどうにもならない」。

また介護者の悩みも。

体を自由に動かしてやりたいという気持ちはあるが歩行訓練の限界。

転倒して重度の歩行障害など「あるある」で運動については保守的にならざるを得ないということ。

よって一旦自由を失ってしまうと、積極冒険タブー、現状維持ベストの発想がありますので完全回復などは余程のことがなければ難しいということか。

 

扨、井田野西光寺。

本堂の左側奥には通称大衆塚と呼ばれる土饅頭風の墳墓があります。

トップには石造阿弥陀如来坐像が。

確認できませんでしたが「永禄三 五月」とあるとのこと。

桶狭間合戦のあと、殆ど敗走の軍を追撃して大樹寺を包囲した織田軍と大樹寺の僧はじめとする松平元康の援軍との戦いで没した人々を弔ったといいます。