朝から奥方に台風対策、土嚢作りの件についてお伺いをたてつつ、花ガラ等のゴミを地頭方の処理場に搬送。
身軽にしておこうとの策です。
すると昼頃の台風進路予想が四国沖で九州から中国地方へ北上するような感じになっていました。
てっきり私に向かってくると頭を混乱させましたが、杞憂だったよう。この先どうなるかわかりませんが「こりゃ有難い」と土嚢造りはヤメに。勝手な事を言うようで恐れおおいことですが、素直に嬉しい。
尚、奥方の知恵は、以前購入してプールしてある袋詰めされた園芸用の土を大き目の土嚢袋にそのまま放り込むというアイディアです。
そうすれば砂を買いに走って袋詰めにする手間はまったく不要です。
なるほど、ビニール袋のままだと劣化が早く、収拾がつかなくなる可能性がありますので、それを光耐性の袋等に入れて使用するわけですね。それならば長持ちしそうです。
土を使いたいときもカンタンです。
扨、西尾花岳寺の佛海禅師について記したことがありました。
記したといっても私は臨済宗の僧については無知の身。
ただその名「佛海」について良き名であると感覚的稚拙さだけで喜んだのでしたが、その「海=仏」「仏=海」の感覚は当流には強くあってまた当流第一の経典、正信偈を眺めていてもそれは一目瞭然の感。
そして日本には古くから「海」というものに先祖、善知識、仏たちの現世に生きた証である血と肉体が、行き着く場として畏敬の念を抱いてきたのでした。
その思考が踏襲されているといえばそのような感じもありますが、それは海で亡くなった人に関して、そのご遺体・ご遺骨の捜索・回収について時間経過と難易の問題もありますが、まず大抵は「断念」の語が付きまとうのが「海」の事案でしょう。
特に顕著と思うのが大平洋戦争で艦船移動中に米軍の攻撃によって沈められた人々が30万人もいること。
国の考え方としてはこれまでずっと「放置」だったわけですがそれが徐々に改まっているよう。
海の亡くなり方は一概ではありませんが、場所も船も確定している件多々。その未探索と放置はどう考えてもおかしいことです。
ところがアメリカ政府の考えは、自国民が徴兵されて海で亡くなった場合など「とことん探索」「絶対見つける」のスタンスでした。
何年かかっても遺骨を探し出し、遺族の元に届けるという使命感あるその仕事を遂行する国の部署があるとのこと。
驚きだったのは、遺骨(DNA調査は勿論)そのものを調べ上げ、どういう状況でどのようにして死を迎えたかまでを書面に纏めて遺族にそのレポートとともに丁重に遺骨を届けるそうです。
国の政策で戦争に徴収したのだから最後まで責任を取るという姿勢です。
ここでも日本とアメリカという国の、人、命というものへの配慮が違っているところを見ました。
海という墓場にいるのだからそれはそれでOK・・・との達観もあるかとは思いますが、やはり「戦争します」で集められ、死んでいった者たちの、せめてもの「証」の回収は国として責任を持っていただきたいものです。
まず、過去の確りした清算を終えてから・・・好きなように浮れてくださいませ。それが政治家の責任かと。
また大罰が当たるかもよ・・・。
海底遺骨の回収は以前は困難だったことであっても方法や技術の向上があって対応の幅は広がっている筈。
もっと真面目にやっていただきたい。
30万人が長い間、海底で帰宅することをひたすら待ち続けているのですから。
地頭方の青い海に向かって合掌。南無阿弥陀仏。
NHKスペシャル 8月5日(土)午後10:00~10:49
「いのち眠る海~最新調査で明かす太平洋戦争~」
夏もこの時期になるとやるせない感情が・・・
画像は昨日記した法応寺にあった松井忠次らの墓が移転した花岳寺の本堂。
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お祭り大好き (土曜日, 05 8月 2023 07:56)
戦争関連が多いですが、8/5土の番組は予約しました。 昨夜の「アナザーストーリーズ」に伊藤寿男が登場していました。 凄腕編集者で横町出身につき植田さんと同様に檀家と思いましたが? 当面再放送なしでNHKプラスの視聴となります。
今井一光 (土曜日, 05 8月 2023 09:27)
ありがとうございます。
昨晩視聴しました。