おそらく境内の樹木には二組のヤマバトが営巣しています。
付近には土鳩のコミュニティもありますが、境内は彼らの縄張りになっているのでしょう境内に居るのはいつもヤマバトたち。
テラス南側のナギと本堂北側のソテツですが、晴れた日には本堂前に撒いたエサを二組で争いながら啄みに降りてきます。
ナギの木の方の連中が古株でより私たちに慣れていますが、当然のことながら雨が降れば外仕事はありませんので彼らのアピールに気をつかうには至りません。
大抵の場合は気づきの悪い人間に対して、スグ近くで歩き姿を見せて催促してくるのですが、雨となるとそもそも私たちは外に出ませんので彼らにとっては残念な日となります。
しかし彼らにとって雨などまったく問題がないようで、とにかくお腹は減ることだけは変わらないのでしょう。
最近は庫裏の中庭に降り立つことが多くなりましたが、それはカラスの襲来も避けられこともあるのでしょう。そんな時にも気づけばリクエストにお応えしています。
昨日は雨中物干しの上に留まって「おい どうした」ばりに無言の催促がありました(⑤)。
「ごめん、ごめん」と言いながら奥方が鳥が好む品を配布。
ネコどもが見守る中、彼らはすべて承知しているよう。
彼らとのいい関係を保ちたく営巣する樹木の枝を払えなくなってしまいました。テラスの屋上に上がるのも控えています。
一昔前は本堂の小屋裏に土鳩が巣くっていてそれを「取りに行った」という方々の話を聞きましたが、それは管理上、糞の問題もあって厄介なことです。
それが今見られなくなったのは彼らのおかげなのかも知れません。
扨、善峯寺(→昨日)。
たくさんの見どころがあるお寺ですが私が特にお目にかかりたかったのは證空と蓮生の五輪塔でした。
證空は法然さんの弟子で浄土宗の「西山」がつく流派の祖となります(西山上人)。
そして蓮生というとまずは熊谷直実を思い起こしますがこちらの蓮生とは宇都宮頼綱です。
同じ関東武者の猛々しさを醸し出す名ですが法名も同じなら法然さんの弟子というところまで同じ。
ということは親鸞さんとも「同じ釜の飯」という仲だったのでしょうね。
あの頃、法然さんの教えを広めることは「罪」と断じられるほど活動が制限されましたので苦労が尽きなかったことでしょう。
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