昨日はまた墓じまいについて相談を受けました。
その方々は二度目の来訪でした。
「寂しいけれど仕方ない」というのは切実なところでどちらの皆さんも後ろ髪を引かれるが如くその言葉を発します。
その件を詰めたい、進めなくてはならないとのことでした。
私はただ、拙寺に於けるその父母縁者御遺骨の承り方についてその選択肢の一つを紹介するだけですが。
今回も拙寺とは違うお寺(たまたま宗旨は同じ)の方ですが墓じまいを依頼する方たちとの共通点は・・・
①その後を見ていく者がいない
②現状墓は寺の境内になく昔の本家筋の裏山にある
(菩提寺の顔色を窺う必要がナイ)
③墓地の場所が住まいとは身近な場所にない
③自身はそろそろ免許証の返上、これからの墓参りは苦労難題
といったところ。
以前の私は「山のお寺」の広大スケールに憧れを感じていたものですが小さなスペースかつ街中の平地に本堂や墓地があることは案外メリットがあるものだと感じた次第。
齢を重ねると長い参道や階段、坂道を歩いてのお参りが苦痛にな
るのは必然ですね。
そういった存在環境が年配者のハードルとなってしまうのかもしれません。
若い時は大したことではないことですがゆくゆくは敬遠材料になってしまうのかも。
真宗寺院は比較的庶民に近い場所、平地の居住地域にあるものですから全国的にそのメリットを生かすことができるかも知れませんね。宗旨も「お気楽」、お参りも「お気軽」がウリ。
そしてまた、拙寺本堂へのお参りがその「お気楽」かどうか考えた所、やはり70代後半の方々を見ていると難儀している感があってまったくそれはNGの様。
手摺付きの今の二倍くらいある長めのスロープ階段を設置すればと思いついたところ。
扨、長い間底が抜けて放置されていたオモチャ箱を修理して再使用ができるようにしました。
奥方から面白いから是非に修理して欲しいとのリクエストがありましたので。
底が抜けた木箱はまったく利用価値はありません。
しかしそのハコの四面に少しばかり歴史を感じさせる文言が記されていたことがそれを捨てきれずに放置していた理由です。
だいたいその手のハコときたらネコが喜ぶ代物に決まっています。私が仕上げたそれを机の上に置いた瞬間、スルッと1匹。
それを見た他のネコたちが恰も「次は私」と言わんが如く集まりだしました。
最初に入った彼女は「絶対に出ないぞ」とばかりに籠城を決め込んでいましたが。
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小山昭治 (木曜日, 15 6月 2023 14:53)
この箱のふたを閉め、宅急便で送れば「猫の宅急便」。
今井一光 (木曜日, 15 6月 2023 19:34)
ありがとうございます。
惜しいかな蓋が無い・・・