鎌倉期の阿弥陀如来坐像 幸田 紫雲山浄影院西方寺

朝からやたらとやかましい「ミサイルどうのこうの」の連呼に「うるせえ・・・」と一言罵ってテレビの電源をオフ。

間もなくして懸案の静波墓園の草刈りと伐採に出立しました。

 

疑問に思うのは「地下等鉄筋コンクリートの安全な建物に避難しろ」とのご説でしたが北海道に住む皆さんはすべてそのような地下空間のある家屋に住まっているのですかねぇ。

そして挙句の果てに「落ちてきませんでした」のオチ。

 

此の地の方言で「トロイ!!」と人を罵るシーンがありますがまさにそれ。つきあっちゃあいられませんね。

防衛費に予算をつぎ込むためのお国の扇動のようにも思えてしまいました。

ありもしないこと(地獄に堕ちる)をはやし立ててその解決策として高額な壺などを買わせる例の変てこ宗教と同じような気がして。いや同じかも。

 

昨晩午前3時にたまたま当方庫裏に設置しているアラームが、けたたましく鳴り響いて飛び起きてしまいました。

前夜も境内でセンサーライトの点灯が数度あって、強風で樹木の揺れでの発報だろうということで就寝していましたのでこれは・・・「すわ、夜盗・・・」。

 

何度か本堂や庫裏の中を何者かに深夜に忍び込まれ歩き回られるという(被害は無施錠の車から小銭、本堂で賽銭。庫裏は子供の貯金箱等々 そもそも何を盗られたのか不明)経験がある私はそのアラームを各所に設置し、また最近流行りとなった強盗事件に対応しようと枕元には真剣脇差を置くようになっています。

その時、私はまさに「押っ取り刀」で寝床を飛び出したのでした。

 

 

白鞘から刀身を抜いて右肩に、周囲を確認しつつアラームの発報をオフにしてから各確認に廻った次第。

別段他に異常はありませんでした。

奥方は「夜中にハチャメチャにハイになるネコ『いろは』の仕業だろう」と。

 

おかげさまで何事もなく部屋に戻りましたが、その私の姿を見て奥方は「時代劇の見過ぎ・・・この時代、今にいたって『押っ取り刀』のシチュエーションはさすがに・・・」とやれやれのご指摘。

息子には「トロイな・・・」。

私は結構に楽しんでいますがね。

息子には私が昔、若い頃にやっていた「夜陰に帰省」は絶対にするな !と言い聞かせているのがその理由です。

 

扨、昨日は高力熊谷の地がかつては小河川に囲まれた泥湿地帯との表現をしましたがそれは基本当時のこの地と言えば菱池の存在がありました。

その菱池に紫雲の霞のイメージにして西方極楽浄土を念ずるという浄土宗のお寺が紫雲山浄影院西方寺。

以前、国道一号線藤川宿方面から幸田に抜けるにあたり、鎌倉期の阿弥陀如来座像にお参りできるとあって立ち寄らせていただきました(場所はこちら)。

 

⑤の扁額に記された

「月影の いたらぬ里は なけれども ながむる人の 心にぞ住む」

は法然さんの歌ですが、「浄影院」に通ずる歌ですが当流でもその歌の「有難さ」について語られることがあります。

 

阿弥陀さんの

「光明遍照  十方世界 念仏衆生  摂取不捨」の姿を法然さん

が歌ったものです。

 

今となっては菱池はありませんが、その池の存在を今もその名に残すお寺です。⑥葵紋が光っていました。

同じ菱池の東にある廣福寺とは趣が違いました。

また「紫雲」といえばやはり琵琶湖周辺の浄土系寺院に見られる山号であるという経験から私は湖沼の存在をイメージしますね。また山号は寺の立地を表現することが多いものです。