進者往生極楽 本證寺 清浄の心もさらになし

先週の大河ドラマを視聴してから退場やむなしを思っていた私が再びノリノリになっているのはやはり本證寺空誓の登場があってその台詞から納得を得たからです。

もっとも三河一向一揆についてまともに描いたドラマなどかつて視たこともありませんからね。

退場するにしろそれだけは視聴してから・・・という気持ちもありました。

 

何しろ空誓が家康に言い放った台詞(フィクション)が冴えていましたね。

そもそも家康の父の廣忠が守護不入等の寺の権利を認めていた中、家康が「一向宗は何故にして国(三河領主)に税を納めないか・・・」と問う場面です。

 

すると空誓が「政をしている連中があほうだから。あほうに銭を貢いでも、あほうは戦にしか銭は使わん 死金じゃ・・・」。

市川右團次の絶妙は私のもやもやをスカッとさせてくれました。まぁ単純なバカは私です。

 

しかしあの空誓周辺の演出はじめ台詞などさすがにその筋の知恵がはいっているのだろう・・・と考えるのは当然。

番組冒頭に並べられたキャスト・スタッフの画面のトップに時代考証として小和田先生ら3名が記されていましたがざっとその下を見て2名の大谷派、1名の本願寺派の坊さんの名がありました。

さすがに「三河一向一揆」は今回のドラマのポイントの一つ、考証をしっかりやっていることがわかりました。

 

特に同朋大学の安藤弥氏の名があって奥方と「納得」した次第。安藤氏の教区内の活動には私も何度か参加させていただいていました。

十数年前ほどに岡崎教務所で行われた「お宝鑑定」のような企画に檀家さんを案内したこともありました。

また、たしか拙寺にも来訪されたことがあったかと記憶しています。

その際は顕如さんの御文と阿弥陀三尊の来迎図などをお見せした覚えがあります。

まぁ三河一向一揆研究のプロのような方ですからね。

 

ここまでスカッとさせてもらったのですから「奥の墓道」氏に無茶振りして「鰻10杯」を投げかけたのでしたが・・・

今の気持ちとしてはそんなバクチはやめればよかったの後悔。空誓のバックとして描かれるブレーンは・・・本多正信◎でしょう、ドラマ進行上。

 

扨、その三河一向一揆における城塞寺院本證寺が登場することから、私はやはり10数年前に作った手ぬぐいを、これは当時の盂蘭盆あたりに檀家さんへ配布したものでしたが・・・、ここのところ

抽斗から引っ張り出して5~6人の方に配布していました。

イケイケ、ポジティブな文言が受けて喜ばれているような・・・⑦

 

また、本證寺のかつての節分頃にお参りした時の図①。

かつての再掲ですが、面白い数式ですので今一度。

やはり私は「鬼」で納得させられます。

「清浄の心もさらになし」ですね。

これは御開祖の和讃の一節です。