連日風強し。
各地から火事の報が入っています。
庫裏の湿度も超乾燥を指していて全国的に油断ならない時節。
その不始末は自分だけでなく多くの人たちをその災禍の主人公として引き上げてしまいますので、一層の重大を念頭に置かなくてはなりません。
拙寺の本堂と庫裏仏間の「私のルール」について。以前もその手の事を記したと思いますが自分に念を押すために。
御燈明(ローソク)と線香は仏前必需ではありますが、夜間はそれらの使用は控えています。
何故なら、私には致命的ミスをやらかさないという自信がないからです。いや、絶対にやる・・・と思っていますので。
それも経験と歴史から。
ちなみに本堂読経の際に祖父も父も必ず燈明と香は欠かしませんでした。
今、その焼香鉢付近やら真下の床付近には幾筋も線香で焦がした跡が残っていますが、要は出火に至らなかったのはただ運がよかっただけ。
ちなみに火のついた線香を床に落とすそのメカニズムを分析すると、まず4~5本程度の線香を手に取って三分割に折りますが
それは土香炉によって1本まるまるの長さでは入りきらないものがありますし燃焼時間を短くしたいという理由です。
それら折った線香をまとめてローソクの炎で着火させますが、あっちこっちの焼香鉢に寝かせに移動する際、ポロっと落としてしまうというところ。
そもそも正確な本数など数えていませんから、指先からするっと1本落としたとしても気づかないのです。
その他「火」に関するイージーなミスを挙げれば枚挙にいとまがなくそれなら使用しないとなったのでした。
おそらく父辺りからは邪道とばかりに叱られるところでしょうが、基本意味は違いますが「火のないところに煙はたたない」・・・出火要因にならない・・・ということ。
罰当たりの方を取らせていただいています。
さて、当方奥方は先日の泉岳寺墓参から、その墓参のタイミングがあまりにも良すぎたか「忠臣蔵」にハマっています。
BS民放のかなり前に放送されたその長時間放送の「一挙放映」三日連続というものを視聴していましたが、やはり数日前に奥方の部屋のテレビに導入したユーチューブチャンネルから、かつての忠臣蔵を掘り出して視聴しています。
浅野長矩の奥方の瑤泉院の注進を聞かなかったことから吉良に足元を掬われたとして「しっかり私の言うことを聞きなさい(さもないと腹を切らされるぞ)・・・」と。特に無作法の数々を指摘されています。
ユーチューブ再生は好きな時間にストップができますのでお気楽のようです。
私は、画像の悪い古いものを「よくもまぁ」ですが、バージョンが違えば筋書きも配役もバリエーションあって面白いと。
もはや、私はその内容についてこまごま教えていただく立場。
その件、奥方がハマるとは「まさか・・・」でした。
画像は江戸城、松の廊下の跡。大きな松も見えます。
土塁の向こうは堀になります。
この江戸城といえばやはり火災がつきものでした。
人が多い大屋敷ですからイージーなミスが溢れている場。
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