坂に気を付けろ 東京は坂道多し 桂坂

一昨日の東京行脚の件、往きが4時間、復路4時間は京都日帰りツアーとまさに同等です。

東京料金所まで無事に抜けることができたとしてもその後の首都高のバカ混み具合といったら半端ではありません。

よって少々キレ気味になって用賀で降り、住宅街を突っ切って品川方面へ向かいました。

幹線道路もやはりベタ混みでしたから。

 

予定腹積もりでは横浜青葉のインターチェンジからイキナリ首都高、生麦方面に向かってからその進路を取る計画でしたが、青葉インターチェンジに入るための車両が本線上に行列している様子を見て、やむなく直進したのでした。

その前の横浜インターで降りる策もダメ。車の大層な列を見て呆れかえって直進していました。

 

取り敢えずの朝の目的地はあの「高輪ゲートウェイ駅」やらの直近ですが、そちらまで用賀から「下」で行ったわけです。

その地は散策気分で歩いたのでしたが本来の目的地は14時からの国立劇場でしたし、昼食をとったのが日本橋。

相良往復の走行距離は500㎞近くになり移動時間は8時間以上(復路4時間のうち事故渋滞ドハマりの40分が余計)でその日の東京滞留時間と同等でした。

 

東京も宿泊で行かないと「もはや無理」ということで奥方と意見が一致。住居が遠くなったので当たり前ですが以前の「東京はスグそこ」というのは昔の話。

イメージ修正したところです。

 

その品川散策は時間限定ということでさらっとでしたが未練が残る場所です。

昨日は「東京のオバサン」の電動自転車の件を記しましたが、基本的にフラットのように見えて台地が入り組んで、坂道が多いということです。

 

その台地が御殿山といわれる高台の南端付近。

家康が江戸に入ったばかりの御殿があったといわれていますがその前は太田道灌の御殿山城があったと。

そういえばその後の観劇、人形芝居の中でも

「七重八重  花は咲けども 山吹の

             みの一つだに なきぞ哀しき」

の歌と太田道灌の名が出てきました。

 

今は高級住宅街と化して昔の面影はまったくありませんね。

まぁ時間さえ取ることができれば品川付近だけでも十分楽しむことができましょう。車は乗り捨てなくてはダメですが。

午前の目的だった寺の境内で外国人が本堂を写生していましたが、「どれだけ時間の余裕があるんだ この人たちは・・・」でした。

 

都心は昨日ご紹介いただいた「がつお氏」の御府内沿革図書を参考にのんびりと散策したいものです。

 

①は台地から降りて第一京浜前の信号待ちでの一コマ。

桂坂の標柱です。

「桂」はいわゆる「キラキラ」。元は「鬘」だったとも。

この坂道で「鬘を被った坊さん」が突然死んだといいます。

確かに台地上にはお寺がたくさんあります。

鬘を被る坊さんの意味がよく判りませんが、息子は禿げていなくとも剃ってもイイと言うくらいで髪に未練は無いくらい。

剃髪日常の坊さんが多い中・・・髪に未練のある坊さん・・・敢えて言えば私でしょうか。

ただし鬘を被るなど考えられません。

 

今は抗がん剤の治療を行った方がその利用について思案すことは承知していますが、それを考えるとこの「鬘」はそう目出度いものにあらず。

「桂」はまさによき香りを推す文字。それに変えていきたい気持ちはわかります。

また別につたの葛の植生があったからともいわれています。

 

東京の坂めぐりとその名前について探索するのも面白いですね。

奥方とその「坂」という語で必ず口を合わせて言い出すのが「病院坂の首り~」 (横溝正史)ですね。

父親も「まさかの坂」とは口癖のように言っていましたから「坂」とは「際」境界線のイメージがあるものでしょうか。

 

②はご存知日本橋三越の階段のアンモナイト化石。

私は食事後、奥方の食品売り場お買い物タイム(「放し飼い」ならぬ「放し買い」と呼んでいます)はこの踊り場付近に待機し

以前息子の夏休みの課題で探し回った化石たちを懐かしく探し回っていました。

その件知らない人が見ればどう考えても不審者でしょうね。

くい入るように壁に顔を近づけて凝視する様子は。

 

車は走行距離15万キロのスバルB4。

「危ないクルマにつき・・・」ということでわたしの四駆と無理に交換して息子が置いていきました。

「エンジンに異音がする」と知り合いのメカニックに指摘されたそうですが、私は「そうは思わない スバル独特の音」と主張しましたが奥方と息子2対1で負け。

仕方なくそれを平チャラで乗り回しています。

 

奥方はその件、「次世代の命はより大切」ということでそれに賛同したという経緯がありましたが車の装備はチンケで外装も凹みだらけ「イイ歳してイカれている」の印象を振りまいています。

まぁそう気にしませんがね。

 

しかし、昨日記した通り、三越の駐車場は圧巻です。

立体や機械式駐車場に入らない車種は玄関前に置くシステムですが、それは車高低く幅広の外国製スポーツカーなど。

その日も数代見かけました。

 

③が立体駐車場の様。頭から突っ込んでるのが私のB4。

他の車はご丁寧にケツから入れて整列。お行儀がイイこと。

そしてみんなベンツ。壮観です。

 

私は今は左足の関節の具合も良好、クラッチの車(マニュアル)以外考えられません。

B4も寿命が来つつあって心配ですし未練が残ります。

電動自転車も電動自動車も乗りたくありませんね。

時代の流れに抗って坂道を転げ落ちゆく身をも感じます。