幕末まで続く勝家系 柴田出雲守勝明室綱子 法蔵寺

数日前にいらしたトレッキング好きの檀家さんとの雑談。

母親への誕生日に登山用の靴を息子からプレゼントされたそうで、その新しい靴を履いていつものグループで山登りに行ったといいます。

「ハッキリ言ってその靴が悪かった」とのことですが、痛みからそれをかばっての下り道、筋を断裂(診断後)したそう。

その時はただの違和感程度でその「痛い」をひたすら我慢しての下山をしたのはグループの皆さんに迷惑がかかることを心配したとのことです。

 

どのようなメカニズムでそうなってしまうのか私にはさっぱりわかりませんが、その後、医師の診断で膝の骨が壊死していることが判明、入院手術になってしまったと。

現在、金属が数本入っているそうですが、負傷部位が左膝だけに運転はできるものの「痛みがとれなくて・・・」とその辛さを淡々と語っていました。

 

私の場合はどちらに行くにしろアディダスのフットサルシューズというのがお決まりです。

それ以外の靴の選択はあり得ませんが、最近は以前履いていた今よりも一回り小さい靴を引っ張り出して履いていました。

その話を聞いて、まともなサイズのものに戻そうと思った次第。

「勿体ない」の気持ちだけでしたが小さい靴を我慢して歩くなんて・・・

たくさんあるのに「ケチくさい」と奥方からご指摘が。

 

昨日の午前中は施設入所中の叔母の定期健診に。

診療には縁者の付き添いが必要になります。

榛原病院整形外科に予約はしてありましたが、何せ人気の整形外科。長時間の診察待ちは覚悟です。

 

診療目的は大腿骨骨折により補強材として入れたチタン合金2本の骨盤との接着状況を診るためです。

よってまずはX線撮影後に整形外科へ。

そちらは毎度毎度のことですが、スゴイ診療待ちでごった返していました。

それだけ骨折の類の患者が多いのでしょうかね・・・

人間はそそっかしいもの・・・か。どうしても転ぶことは避けられない。

 

先生が言うには時に金属の設置個所(骨)が「崩れる」可能性がありそのチェックは必須。おかげさまで別段異常はみられないとの判定がありました。

来年早々に再診、「それを最後の診察にしたい」と嬉しい解放宣言。

ただし「痛み」が出れば「人工関節」にしなくてはならないと脅かされました。

やはり「また骨折しないでね」の声も。

 

年配者が骨折によって激烈な衰えを見せること、多々ありますからね。

 

さて、法蔵寺の廣忠墓域のさらに奥、松平親氏の父有親の五輪塔の上方に笠塔婆が建っています。

脇の灯篭は崩れていましたが。

その方は明治になって没したとありますが、「柴田出雲守勝明」の奥さんの墓塔とのこと。

 

ということで賤ケ岳に大敗、北ノ庄落城によって一瞬、歴史から消えてしまったと思われた柴田家ですが、徳川家旗本としてしっかりと生き残っていたことがわかります。

秀吉に大敗した柴田勝家ですが、その系(柴田勝政~)は「継続」していたということです。

やはり時の流れで大勝し一時の栄華を誇ったとしても「消える時は消える」いや「消えるべくして消える」か・・・。

 

空しいと思う勿れ、仏教ではそれをしばしば「因果」という語を使ったりします。

まぁ市井では自身のこと「仕方ないねぇ」・・・の諦観で纏めるものですね。

 

自分でも知らないうちに密かにその「種を撒いている」のですから。宿業とでも申しましょうか・・・「悪人」の私もたくさんの悪い種まきをしていますので。

 

世を去ってからも「賢善精進の相」のままの御仁もいらっしゃる中、まぁ私はそれに気づかされているだけマシではあります。

よって「阿弥陀の救いはある」と確信しているのでした。 

 

 

 

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コメント: 4
  • #1

    小山昭治 (火曜日, 27 9月 2022 10:38)

    私が山へ行くときは単独が多いです。同行するのはせいぜい妻。
    妻ならば気を遣わずに歩きをやめたいときに止め、休むことができます。
    グループで行くと(行ったことはありませんが)気を使い無理をしそう。
    記事のように仲間に気を遣うことは体を痛めます。
    一人だけ戻るわけにも行かず、その場に置いて行くわけにも行かず
    考えただけでぞっとします。
    万が一遭難の時は相手がいたほうがいいでしょうが、無理をしなければ遭難もありません。いつでも引き返せます。
    軟弱者は一人が気楽。改めて単独バンザイ。

  • #2

    今井一光 (火曜日, 27 9月 2022 20:52)

    ありがとうございます。
    まさに仰る通りですね。
    どちらに行くにしろマイペースが気楽ですね。
    私は目的地優先のため大抵お昼の事は後回しですが妻含めて一緒した方があれば
    昼食タイムで時間を割くことになります。そこは「一人がイイ」と思うところ。
    まあ、複数でどこかに向かう時は、それ用のコースを組めばいいだけですが。
    最近はコロナ蔓延社会でグループ行動も憚られるところです。
    しかしながら、山中迷ってへろへろになった時の一人は少々の後悔と不安に駆られます。


  • #3

    野村庄右衞門幸正 (水曜日, 28 9月 2022 10:51)

    その登山靴、まだ足に慣れていなかったのでしょうかね?その手の靴は革のワークブーツと同じく相当に履き慣らしてからじゃないと厳しいと思います。

  • #4

    今井一光 (水曜日, 28 9月 2022 18:27)

    ありがとうございます。
    新しい靴というものは怖そう。
    高校時代サッカーシューズ(スパイク)を履く人は誰もがその経験があったかと。
    登山用は履いた事がありませんが、さぞかし足に馴染ませておかないと「地獄の苦しみ」を味わう事が想像できます。