天気予報、またもはずれて、ああ嬉し・・・。
昨日はご納骨を伴う法事がありました。
予報とは違って晴れ間が広がりおしゃべりに花が咲きました。
ひっくり返りそうに驚いたのが、施主の奥さんから私が大昔にお世話になった沖縄の方たちの名が出てきたこと。
施主夫婦も私どもが居たそのいくらか後に来沖し時間を過ごしたとのことでした。
仕事は海難レスキューとのことで私などよりよほど高度な技量と精神を持ち合わせて、まさに胸を張れる仕事です。
恩納村の「シーサイド ドライブイン」などの名が出てきて「よく行きました~」などと相槌を打ちつつ、墓地で別れました。
機会があればまた詳しく話をお聞きしたいものです。
ホントに世の中、狭い。
すべて「如来さんのご縁」で片づけていますが、それほどの頻度で偶然が訪れるものでしょうかね ?
数え出してみてもキリがないくらい。繋がっています。
さて、法蔵寺の廣忠墓域の続き。
廣忠の五輪塔(こちらも)のお向いに揃って並ぶのが三方ヶ原合戦の戦没者墓域でした。
「鳥居と夏目」についてブログで重ねて記していたのは
①お寺の掲示板の紹介と標識がその二人だけ
②他は「御一同」の一緒くた、
そして何より
③当家ご先祖様の成瀬藤蔵正義の名が見えない!!
という少々の不満足からのもやもやがあって、その件引っ張ってきました。
そもそもこの墓域について、鳥居に関してはこちらに葬った如くの紹介がありましたが、この手のものは供養塔墓石の類ですので彼の遺体がこちらにというのも少々疑問。
それであるならば単独墓が作られていても不思議はありませんからね。
そしてこれだけの墓石が並んでいるとまず時間の経過とともにどちらがどなたの墓石かが判らなくなってしまうものなのです。そして何より墓石は崩れるて壊れる。
現場に訪れれば一目で分かります。
それらの列は壇上の端に並びますが辛うじてその列を保っているかの如くの危うい場所。
まぁ450年(合戦命日からこれまで)は言いすぎでしょうが、建碑されてから長い期間この崖の上に無事に立ち続けられていたとは思えません。
どういう経緯でここに並べられたのかもわかりませんが・・・。
危うい場の件、それは各石塔の破損、欠損を見て優に推測することができます。
何かの拍子でそれらがあっちこっちに散らばったとしたら・・・まさに修復はパズル。
まぁその手の様相はどちらの墓地でもあることですが、これだけの墓石たちの数となるとなかなかその復元と管理は難しいでしょうね。
一つ一つのパーツに記号でもつけられていれば別ですが・・・
植栽に被われがちの墓石たちについて記しましたが、何故にしてそれらを伐採しきってしまわないかといえば、植栽の繁茂によって土砂崩壊を止めてもらっていることが理解できます。
コンクリ製の法面は経費も掛かりますし今度はそちらの経年劣化によるメンテという負担が増えるでしょうし。
法蔵寺には近年纏められた墓域の図があります。
ソースとしては確かであることは間違いないのですが、何分お寺というものでも古い記録の伝承はあまりにも曖昧になります。
その件念頭に置いて、その列の名を転記すれば以下の如くになります。
元亀三年十二月二十二日
1 小笠原勤右衛門
2 岩瀬勘解由
3 加藤源内
4 鳥居四郎左衛門
5 夏目次郎左衛門
6 成瀬藤蔵
7 永田又十郎
8 石川半三郎
9 鈴木又六
10 鈴木傳八郎
11 於伊勢丸ノ父
12 山下宗十郎
13 酒部三六郎
14 安田助八郎
15 加藤次郎九郎
16 松平久太郎
17 松平三平
図の通りであれば成瀬の墓は夏目の右隣であることがわかります。
廣忠五輪塔の正面の植栽の中という感じ①②ですね。
⑥が比較的植栽が刈りこまれた頃の三基ですが成瀬の墓は欠損はあるもののカタチのイイ宝篋印塔。
鳥居と夏目の墓は石塔パーツ混載も見受けられるところ。
成瀬推測の墓石にその名を記す標識を鳥居・夏目と同じように立ててあげたいとは思いますが、墓地を紹介する案内板には18基とあって図面を勘定すると17基だったりまた、それがカウント違いもあるのでしょうがまるまる1基ズレていたりすることもあり得ます。
よってあの鳥居と夏目の墓石もその創建はあまりアテにならないかも知れません。標識の位置もしかりです。
夏目の墓石の相輪のトップ部分の形状が時間を置くと変わっているところなど⑤⑥比較してもあの手の墓石の管理が難しいことがわかります。
しかし何かの史料が遺っているということ、価値は大アリ。
バラバラになる前にパズル組み立てに苦しむ前に事前に資料を作成しておく必要があるかも知れません。
余計なお世話・・・でした。
まぁ成瀬正義の墓といえば浜松三方ヶ原の端、亡くなった場所の通称成瀬谷近くの宗源院の五輪塔が有名ですが時にこちらの墓も含めてお参りはするものの、そのスタンダードは誰が何と言おうが拙寺の墓とご本尊ですね。
ただ当家の墓にその名が記されていないだけ。
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