昨日は平日ながら法要がありました。
ブログでは「足りない(私)」について記していましたがやはり足りませんでした。
故人の回忌、三十三回忌を十三回忌と掲示していたこと、施主に指摘されてしまいました。
要は「三」が足りなかったワケで、とんだ失礼をしてしまいました。昨日の通り「地団太」を踏みたくても正座でしたからね。
一瞬間、歯を喰いしばり謝罪するのみ。
法要後のお墓参りについて事前に施主から「雨だったらやめてもいい?」と打診がありましたが、私は「すべておまかせ」と。
「すべて~」とはお天気とご当家の判断のことですがそのお墓の前に立った時、不思議にもピタリと雨がやんで墓前の挨拶は傘の出番無し。
「おかげさま」の歓喜の声とともに終了できました。
お墓は静波でしたが帰り際には再び雨が降り出してニヤリ。
今度、今月末をもって当地のガソリンスタンドが店を閉めることになりました。
他にも一件六月の閉店というお店も相良にあります。
「長らくのご愛顧 ありがとうございました」の看板がその件を伝えていました。
そして既に数カ月前にも廃業した店舗(スタンド)もありました。まさに続けざまです。
この数年、拙寺檀家さんの稼業の閉店、廃業の報せは数多に上りました。檀家さん以外含めると軒並みの感。
どちらのその寂しい報せにも衝撃を受けるものですが、皆さんそれぞれ熟慮を重ねた結果、その結論を得たものでしょう。
ただただ残念と思うばかり。ため息しか出ませんね。
私の居る世界でも各所で「寺をやめる」という例が少なからずあります。当流、私の知る限りで4カ寺になります。
寺も民間も同じようなものですが、その理由の第一は「後継者がいない」。それが断トツです。
そしてその①に大いに関係がありますが②「維持が大変」そして③「食べていけない」(生計が成り立たない)という感じでしょうか。
単純に①後継者がいない・・・のみ、という例も中にはあるでしょうが、②と③という重大事案の解消があればまずそれはどうにかなるところでしょう。
お寺でしたらその宗教的世界に興味を持たれる方もいるはずですからその難題が解決できさえすればスンナリと継承者が見つかるはずですね。
ところがどちらも同じですが店舗施設(お寺だと本堂・庫裏・門・鐘楼・墓域などなど)の維持・管理の費用は膨大でそれでいてその後の収入が約束されているかといえば、そうでもなし。
強烈な不安に襲われるというのが昨今の社会情勢です。
そもそもスンナリなど行かないことばかりですからね。
また企業経営者だけでなく今、何事も「すべてがイヤになる」雰囲気が充満しているのですね。
ガソリンスタンドの経営という点で見れば、ロシア紛争による原油高、円安、物価高、コロナによる需要減衰も当然にありますが、あの世界は厳密な法令によるシバリが付きまといますので、それに関わる今後の維持コストアップは甚大でしょう。
さらっと店主にお聞きしましたが、「必要不可欠の改修費に1800万円」の見積もりが出たといいます。
それに対して店舗閉鎖に伴う費用(解体費含めて)が1200万円。
そして後者には補助金支給の期待があるようで、「ここで一気に閉店を決めた」とのこと。
「GWは職安が休みだからなぁ・・・」と笑っていましたが・・・
さて昨日の「船頭平閘門」(せんどうひらこうもん 重要文化
財)のつづき。
「閘門」の語は新鮮でしたが、そのシステムについては欧州のゆったりした河川でのその活躍についてはテレビ等でなんとなくは知っていました。
しかし長島でそれを見たとき「そんなものがここにあったのだ~」の感動がありました。
もっと驚いたのは国土交通省のお役人?が常駐しているとのことで、船が通行する際は「ベル」で呼びだして(事務所は昨日の画像)閘門扉の開閉操作を行ってもらうといいます。
地形的構造としては双方の川を結ぶ水路は意外に川と並行に近いというところにも納得。
そして川上側の入出路は堰を設けるなどして溜まりのエリアを作っています(下の地図)。
それが無ければ木曽川の強烈な流れを水路に呼び込んでしまいますからね。
素人考えだと川と川をただ直角に繋げれば工事区間も少なそう・・・と考えがちですがコレがベストなのでしょう。
この大工事着工について治水の本場オランダから招かれたのがヨハネス・デ・レーケという技師です。
その活躍は当時の日本国内でフル回転だったよう。農水省のHPにても紹介されていました。
治水は衣食住、安心の基本。日本の近代化の礎になった隠れた恩人でした。
これからもその人の業績について触れることがあるかも知れませんね。
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お祭り大好き (水曜日, 27 4月 2022 10:14)
ガソリンスタンドの相次ぐ閉店は残念です。 本通り・横町・新町の商店街も空白が目立つようになり寂しい限りです。 6月閉店予定のスタンドは草競馬に出掛けた際に案内表示で知りました。
草競馬は官主導でなく、民宿経営の西谷俊一さんの企画で開始されましたので、西谷さんに続く発想力・実行力の豊かな方の出現を期待しています。
一方、3日間開催されていた伝統の「相良凧合戦」も、過去の話になってしまい牧之原市の活力衰退を無念に感じます。
季節的には、牧之原市の「一番茶」が盛況となることを祈念しています。
今井一光 (水曜日, 27 4月 2022 19:16)
ありがとうございます。
当日はあいにくの雨で大変でした。
残念なことばかりが続くのは相良に限ったことではないことは承知していますが
せめて私が住む郷土、いつかまた明るい未来を感じることのできるような活気を
取り戻していただきたいものです。