小島蕉園大澤寺八勝の一 訂正と残り七歌の発見

庫裏西端の棟からの雨漏りについて、重ねての対策後、2度ほど雨降りがありましたが今のところ天井から室内への漏れは見られません。バケツの中の雑巾はカラカラです。

ただし今度の前線通過の予報では結構な雨量といいますので今度の雨が勝負となりますね。

 

そして昨日は物置の雨漏り対策。

防水シートを天井に貼ってその上にシリコンをべたべたに盛りましたが・・・漏水箇所が違う可能性も。

水漏れは意表を突かれるような意味不明となる原因が多々ありますのでその度ごとに地道に対策をしていくしかありませんね。

 

本日もニュース報道から。

一昔前の日本の刑事ドラマの如くのサングラスと角刈りの出で立ちで登場するいつもの花火打ち上げのPR動画。

各報道機関もそうですが、ここぞとばかりの出番とばかりに「大変だぁ~」「深刻な脅威だ」の真顔の関係政治家の得意になってのアナウンス。

 

当方奥方は「使えねぇなぁ~」と吐き捨てて「こんなの痴漢と同じだよ・・・」といいます。

痴漢は被害者が反応するから面白がるので、対応としてはキリっと無言で睨みつける程度「相手にしない」のが一番とのこと。完全無視を決め込んでやるのが「かまってちゃん」の困ることですからね。たくさんおカネをかけて用意したのに・・・

「お化け屋敷」のお化けもお客が怖らなければ落ち込むものだと。

大騒ぎをすれば効果アリとますます増長しますね。

単細胞の種類の違いはありますがまぁプーチンと同じですが。

 

とはいっても奥方はその手の輩には睨みつけながら「何やってんだぁてめぇ・・・」と恫喝したそうですが・・・。

そっちの方はやはりデカイ声をあげる方がベストでしょうね。

 

さて以前小島蕉園の「大澤寺八勝」のその一について記しました。

 

壓却三千界

摩天出(書に訂正)彩霞

悠々神代雪

仰看日東花         

 

      富士晴雪大澤寺八勝之一       蕉園彜

 

でしたが再び誤りの訂正について叔父から連絡がありました。

それが「摩天出彩霞」の「出」ですがやはり「出」ではなく 

「書」ではないかとのこと。

そしてその蕉園の記した「大澤寺八勝」のすべてが判明しました。

その「出」ではなく「書」のヒントが③の如く表題の「小嶌八

詠書此」の「書」から・・・。同じです。

 

単独での軸装ではありませんが、本堂後堂の御櫃から一本の軸の裏にその八つが記されていました。

 

まぁざっと見たところ大澤寺からの景色というか相良の自然を詠んだものですね。

他の七つの単独のものは未発見ですから、今のところ蕉園はたまたまその1について記したのかも知れません。勿論お寺から散逸していったことも考えられますが。

以下、このほど叔父が解読した五言絶句たちを並べてみます。

2は相良沖の愛鷹岩の件でしょうね。

 

小嶌八詠書此

1 壓却三千界  摩天書彩霞  惣々神代雪  仰看日東花

2 駒背洋中石  時々誤覆船  至茲遙避嶮  帆影閃南邊

3 一望飛禽豊  冥々送暮鐘  僧坊何處是  喈響遠山峯

4 自此秋熱无  堰蓋舞風時  滴露金暉碎  晩涼迎月奇

5 棹雪寒江夕  寄身獨釣図  方知遺世客  中有苦辛無

6 唯送江瀬響  萬喧深夜休  自堪清傍耳  此意勝封侯

7 曖霧看将豊  波間別翠峯  更逢東日上  紅雪現芙蓉

8 俓霜三四日  咫尺見天工  更曝秋陽夕  似添一段紅

 

惣々・・そうぞう。みな。

日東花・・日本の花

飛禽・・ひきん。飛び回る鳥類

喈響・・さえずりひびく

堰蓋・・えんがい。笠を伏せた形の松の枝ぶり

滴露・・したたりおちる

露金暉・・金に光かがやく

晩涼・・涼しくなった夏の夕方

寒江・・冬の入江

遺世・・世間を忘れる

中有・・ちゅうう

萬喧・・よろずかまびすし

傍耳・・かたみみ。聞くともなしに聞く

封侯・・ほうこう。諸侯の列に連なる

曖霧・・あいむ

俓・・・径と同じ。こみち。

咫尺・・しせき。距離が近い

 

※4の「熱无」の「熱」は異体字。