井沢元彦氏による「田沼意次」の講演会が午後からありました。
コロナ順延で3回目の機会です。
午前中に井沢氏を連れて拙寺本堂を案内されるとの連絡を学芸員の長谷川氏から受けていましたので内陣ほか照明を点けてから史料館へ向かいました。
私は講演会までの時間、史料館で史跡研究会の会合がありましたので・・・。
その後長谷川氏が戻ってきて、「本堂と本堂床下の相良城廃却の材を見た」とのこと。
私はその件、最近になって皆さんがそれを目当てにやってくることが多くなっているため、「やはり床下に照明と手元スイッチを付けた方がいいよねぇ・・・」と長谷川氏の顔色をうかがってみました。
すると「それはありがたい・・・」とのこと。
大した労力がかかるわけでもなく、その辺にある器具を使って配線してみようかと検討している次第。
白熱灯など熱の出るものはNGですから、LED電灯の使用となりますが、要は手元にON OFFができるスイッチがないと不便ですのでそこをどう配線するか思案のしどころ。
「無用のほぞ穴」のある材から大型建造物のリサイクル材であるというのがその証ですが、床下の材のうち各所散らばるそちらをピンポイントでわかるようにできればベストです。
しかし、それはかなり厄介。今のところ大雑把に床下を明るくする・・・そんな感じでしょうかね。
井沢氏講演内容は南鐐二朱銀はじめ「田沼意次スバラシイ、朱子学一辺倒の松平定信はバカ」の流れでそしてその反対の歴史をずっと容認してきたエライ歴史学者はみんなアホ・・・そんな感じ。
まさに最上級に田沼意次を持ち上げた内容でした。
歴史を客観視してみればまさにその通りですから異論はナシということで。
意次の銅像建立記念講演と銘打っていますので当然でしょうが、講演の終わりの締めで市長が「大河ドラマ誘致宣言」を「重大宣言」として勇ましくぶちまけるシーンがありました。
井沢氏と壇上で肘タッチをする様子は、おそらく地元新聞社を意識したものでしょうが果たして喰いついてくれるかな・・・
来年早々には誘致委員会なるものが立ち上がって活動が開始されるとのこと。
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野村庄右衞門幸正 (月曜日, 20 12月 2021 14:09)
そういえば、本堂床下の相良城の名残を直接見たことないです。次に伺う時は見てみようと思います。
今年の大河ドラマ、渋沢栄一には興味なかったのですが出演者が気になって観ています。その中で『德川慶喜公伝』という伝記本のくだりがあり読んでみたくなりました。ですが、一般的な本というわけでもなくそう手頃に読める物ではない本でした。復刻版として購入可能ではありましたが、一冊¥4000弱が4巻。ちょっと読んでみたい程度だとちょっと。。。
渋沢栄一がかつての主君の汚名を晴らすための事業だったようですね。
田沼意次の大河ドラマ化実現して欲しいです。
今井一光 (月曜日, 20 12月 2021 20:26)
ありがとうございます。
私は番組の方は時代が明治以後になった途端に見るのをヤメました。
どうしても慶喜以降というねのが歯がゆくて・・・
講演会では渋沢栄一の絶賛会でもありました。
朱子学と重商主義の正反対ということが主題でしたので。
慶喜研究、是非にすすめてください。
野村庄右衞門幸正 (水曜日, 22 12月 2021 10:54)
確かに時代劇的な歴史を扱うドラマって明治期になるとなんとなく雰囲気がしょぼくなる感じがします。セットが安っぽいから?
今井一光 (木曜日, 23 12月 2021 08:42)
ありがとうございます。
明治期の「勝てば官軍」政治は現在の政治を見ているような気がして・・・
幕末のドラマでしたら今は来年公開予定(コロナで順延されていました)の「峠」に期待。
司馬遼太郎が河合継之助の生きざまを描いたものの映画化です。
是非に。