大阪曽根崎の痛ましいビル火災は放火とのこと。
午前中からテレビ画面からはその様子が映りだされていました。
風の強くなる時節がら特に火の恐怖は頭から離れませんが、その事件は訪れた者が可燃性液体を撒いたといいます。
最近やたらと増えたと感じる電車等で行われたその手の暴挙と同様でしょうか。
居合わせた人たちは気の毒の一言です。
拙ブログでも「ぶっ壊れている社会」について記すことが多くなってきましたが、人々の「心」というものが平常にはない一種不気味な不安定感に追い詰められているのでしょうね。
私は昨日で3日連続になりますが軽トラにて砂利(石灰)の搬入。
知り合いの山に向かってから、積み込みと下ろしは手作業。
よって腕の関節痛が再発しました。
朝方まで続いた降雨によって庫裏の雨漏りも再び発生。がっくりです。
その対応のために「屋根に上がる」と奥方に言えば「風があるからよしなさい」ということで砂利の仕事に専念しました。
これから当分の間は晴れ間が続きそうですからまぁそれもよしですが。
雨上がりの山は酷いものがありました。
土の斜面に積もった落ち葉で後輪が空転してしまい一瞬携帯を忘れずに持ってきて「よかった」(ヘルプの要請)などと。
「やっぱり屋根の方にしとけば・・・」と後悔の念を起こしつつ数度かチャレンジ、坂であることが功を奏して、脱出-スタックを数度繰り返して登攀成功。
砂利を少なめに積みこんでから今後は雨上がりの山は止めておこうと思いつつ帰宅。
尚、坂は荷台の砂利の重たさがありますのでギアは1速で相当慎重に降りなくてはなりません。各所から水が漏れ出ている斜面を降りつつ「アホもいいところ」と反省しきり。
坂道の下りは恐ろしい。
坂道を下りている時に思うことといえば「老ノ坂」。
下り出したらその時まで止まれませんしあっという間にその時は来ますからね。関節痛どころの騒ぎではありませんよ。
「老ノ坂」といえばブログでは大江山のそちらに熊野観心十界曼荼羅そして酒呑童子に首塚大明神。
ヤバイこと、化け物が潜んでいるということ、そして無常の示唆ですね。
さて元興寺。
実は拝観料が唯一ある極楽坊の方ですが、鬼をウリにしているお寺です。
その鬼の伝承の根拠となるのが日本霊異記の「雷の憙を得て生ま令めし子の強き力在る縁」で道場法師なる僧の出自からの不思議なお話。
「憙」は「よろこび」・・・「心」の字体が光ります。
雷を喜ばせたおかげで授かった子供が怪力の持ち主。
その子が童子として入った元興寺に出没する鬼を捕まえその髪をブン廻して退散させたという件ですが、その髪というものが実際に寺宝としてあったといわれています。
柳田国男は否定していますが、元興寺(がんごうじ)の読み方として、「がごぜ、がごじ、ぐわごぜ、がんごう、がんご・・・」などあるようですが一昔前までは「ガゴゼ、ガゴジ、ガンゴジ・・・」という「お化け」を表す言葉があってそれらの発祥が元興寺であったなどと言われていたよう。
私がそれに似た言葉といえば「ガンガゼ」。
海にはどちでにもいます。
ウニの針の長いヤツで青い目のように見える不気味な様態と危険性はまさに化け物を感じました。
画像①②ともウィキから。
①には「がごう」とあります。
②は鳥山石燕の妖怪画「画図百鬼夜行」の元興寺に現れたという僧形の化け物。
この画像を見て思うのが手摺のあるところから五重塔の最上階のように見えます。
となると伝承の場所は正確には現在の元興寺塔跡の方かも知れませんね。
やはり化け物は鼻高々で「高いところ」にいる ・・・?
③は熊野観心十界曼荼羅図の中心に表れる「心」の文字。
心次第では見えないものが見え、見るべきところが見えてきません。
今、自暴自棄の不安定な心が増えています。
心の安寧・・・大切ですね。
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