アフリカガーナの医療事情を伝える番組を視聴しました。
発展途上のお国がら、それなりの凄い技術を見せつけられましたがコレは日本がスグに真似しようにもなかなか難しいような気がして。
今、先進国の新型コロナ対策として「3回目」のブースター接種について声があがって、実際ここ数日、日本の医療従事者からその接種が始まっているようです。
変異株の出現により当初のブースター接種「8か月」のインターバルを「6か月に、いや5か月、4か月に・・・」などなど「贅沢な」要望が出ていますが世界中に目を向けると発展途上あるいは貧困国と言われる国々の人々ときたら未だ1度のワクチンも接種できていないといいますからその不公平を思います。
実はワクチンは国レベルまで届いているものの、ワクチンの特性からの「保管と使用期限」が間に合わないことによって廃棄処分されるものが殆どと聞きます。
各国内辺境地の村々へその恩恵を届けるということも難題ですが各地の医療機関にそれが届けられたとしてもその保管についてかなりのハードルの高さがあるのだということ。
要は「低温保管」ができないということですね。保管庫がないということもありますがそもそも電源がすこぶる不安定で、停電が日常茶飯事であるとも。
折角先進国からの援助によって届けられた医薬品はその温度管理の困難によってムダになっているというのが現状でした。
ところがガーナの取り組みは目を見張るものがありました。
医療センターには国の支援で飛行機型ドローンの発進スライダーが装備されていて薬剤送れの依頼があれば地方遠隔地の医療機関(バーコードで管理)に向かって飛び立ってあっという間に届いてしまうというもの。
緩衝材と保冷剤で梱包された薬剤の箱をパラシュートで投下して帰還するというシステムです。カンタンで便利この上ない方法です。かなり「アバウト」にも見受けられますが・・・
日本にそれが真似できない理由としては・・・
「ドローンが墜落して何かあったら」、「薬剤を投下させたものの投下場所で事故が起こったら」「まちがって医薬品が予期せぬ人に渡ったら」・・・などなどしがらみと規制の数々、ネガティブ反対意見が溢れ出て監督官庁がなかなか「ウン」といわないでしょうね。
そういったところから見れば「日本の感覚はガーナより見劣りがする」といったところ。
厚労省がアメリカに倣えと国産のワクチン等薬剤の承認に二の足を踏むというのもその手の「何かあったら誰が責任を・・・」の「躊躇」がまず起こるところでしょう。
躊躇してばかりで国民に怒られていたから最近は「躊躇なく」の語彙を使いたがるようでもありますが。
それにしてもあれだけの技術を軍事に使用したら凄いことになりますね。
もはや日本が発案した人命軽視の例の「特攻」などは陳腐な形態。
今やコンピューターとロボットによる精緻なピンポイントで相手の命を奪う時代に入ったということ。
高価なミサイルなど無用だということです。
どちらにしろですがさらに怖ろしい時代になりました。
さて先日記した無量光寺の三猿でしたがそちらでは「庚申信仰」の件をさらっと。
庚申信仰を仏教とは違う「朝までパーティ」肯定思想などと記
しましたが奈良の風情ある街並みで名のある「奈良町」にその庚申堂があって概略が記されていましたので続けて。
心中巣食って害毒となる道教発祥の悪いムシ(三虫)・・・要は各種病の類・・・を排除したいという信仰でそのこじつけでサルがその退治に一役買うというものでしょうか。
サルは身近な同類の毛づくろいをしながらムシを探し出して食していますからね。
別にサルであれば何でもイイはずなのですが、江戸期の統制厳しい中の流行道徳思想として三猿が引っ張り出されるようになったのでしょうかね。
とはいえその庚申信仰は結構に歴史が古いようです。
もっともまたここ奈良町はもとはといえば元興寺の寺域でその荒廃後の江戸期になってからの発展があった地ですのでこちらの庚申塔が古いワケではありません。
とにかくも世には庚申塔、庚申堂の類は無数にあって、珍しいものでもなく、またサルは私自身好きな動物でもなく、興味の外。どちらに行ってもすっと通りすがりに目をやるだけといった対象です。
こちらの庚申堂の画像はウィキにありますのでそちらをどうぞ。
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