もう一つの文殊山城登攀口 善福寺仁王門仁王像阿吽

昨日も記した磯子郵便局留めとなっている荷物について横浜の彼は遂に電話を入れたとのこと。

すると「今、配達員が積み込んで、持ち出し中です」との返答があったそうで、その件私にlineしてきました。

では昨日の配達予定日の「10月1日」は一体何だったの?

もっとうまいアナウンスできないものかと。

あれでは顧客を苛立たせるだけですよね。

 

まぁクレーマー(横浜の友人)が「追い出し」をかけた成果、そして「蕎麦屋の出前」を感じたワケですが、それを言っては少々気の毒かも・・・。実際のところはわかりません。

配達員とたまたま出くわした彼は一応「今回の件聞いてみた」とのこと。

すると「陰性判定が出た従業員と近隣局員のヘルプを得て、局内の消毒を行ってから配達を始めた」とのことでした。

彼は荷物の外側に満遍なくアルコール消毒液を噴霧して梱包を解いたそう。中身については大丈夫とのことで私も一安心。

 

その「蕎麦屋の出前」は当方でも使っている・・・というか実際「本当の事」なのですが、世間で言うそれは「体のいい言い訳かつ納得了承を得やすい応答」ですね。

問題を無難に収めるベスト対応としてそれをよく聞きます。

 

私も先日もありました。

法要のスタート場所(本堂か自宅か)を勘違いしたり、ご自宅に向かう直前に境内でご門徒さんに呼び止められるなどして約束時間に遅れることはしばしば。

 

人によってもその遅滞について受け方は様々で、心配性の方などは約束の5分くらい前に電話がかかってくることも。

他宗ながら近隣寺院のご住職に法要来着が遅いので携帯電話をかけると住職がゴルフ場に居たなど周辺には笑えないお話が伝わっていますからね。

 

そこで奥方はそのような時「ごめんなさい。今向かっていますので、しばらく、しばらく・・・」ですね。

当方は「嘘も方便」によって事をうまく収束させる意図ではなく「本当の事」ですからその「蕎麦屋」ではありませんが、奥方はその件「蕎麦屋の出前だった・・・(もっと早くしろ)」と苦虫を潰したような顔になります。

私も遅延に対しては玄関を開けて即「ごめんさ~い 遅くなっちゃって・・・」からのスタートになることは当然です。

 

そしてクレームの件、それはまた人によってやはり温度差があります。

それは「被害に程度もありますが「泣き寝入り」を許容し辛抱ができるか文句を言うか、「人」によってその物差しは違います。

私もサービス業に足を突っ込んでいた時期がありますが、間違いは数ある中やはりクレームを指摘される事は身が引き締まり、反省しつつおそるおそる対応します。

何しろその重大指摘(クレーマー)についての対応を誤るともっと激しいクレームに発展することはままあること、それは承知していますので「その時」はより丁重、より迅速に積極的に関わるということを学んできました。

 

その件サービス業の鉄則です。

またクレームを受ける側の人によってもその対応が苦手の人も多く、過度な逃げ腰、弱腰、緊張しすぎで改善策を打てない人がいるものです。

パートのおばちゃんなどの泣きながら逃げ回る姿まで・・・

一言で相手の言い分が理解できないということなのですが、特に怒られ慣れていない人、他者の憤怒に対して萎縮してしまう人、無意味にプライドが高い人にその傾向(話がデカくなる)が多いような気がしますね。

 

私はその辺り「うまいことやってきた」と自負していますが、きっとお相手さまは「コイツに言っても仕方ない」を受け入れさせているのかも・・・まぁ親身になって「ごめんなさい」を示して、顧客に満足してもらえればクレームの発展などはあり得ないのですがね。

案外それが下手くそな人が多いものです。

上手く取りまわしてより良き関係が作られるなどよくありますのでそれこそ勿体ないこと。

 

また、世の中のシステムは結構に間違いだらけを感じることがありますが、殆どの日本の庶民は基本「しゃあない しゃあない」のお人よし。

コロナで経済が破綻しようが、医療崩壊しようが、政治家が勝手なことをやって感染を止められず、子供用布マスクを配ってしたり顔であっても、コロナに感染して苦しもうが死のうが、難渋させられても「仕方ない」の大丈夫。

こういう国民に支えられて一番幸福なのはやはり「政治屋」なのでしょうね。

もっともっとクレームして気づかせてあげなくてはイケないのかも。

 

拙寺の場合はその「コイツに言っても・・・」とそもそもあまり注文をつけることは僅少(やはり忍辱か・・・)シチュエーションのせいか今のところ安寧のもとのおかげさまを享受しています。

 

さて、文珠山城を塞之神城から辿るのとは逆の登攀路ですがそれが善福寺なる古刹からとなります(場所はこちら)。

そちらには今にも朽ちてしまうのでは・・・と思わせる仁王門を潜ります。果たして・・・どんなものか・・・と中を覗くとしっかりと左右に仁王さんが待ち構えていました。

 

案内板の通り、鎌倉期作の記述通りだとすれば、歴史的価値は高いもの。

果たしてこのまま(殆ど放ったらかし)でいいのでしょうか・・・というのが正直なところ。

まず「愛知県」が何とかしましょうよ。

感染拡大野外フェスティバルのお祭りの尻腰を押す方向から少しでもこういった文化財の保護に向けていただけたらと思いますね。勿体ないことです。