篤姫曾祖母智満方の宝篋印塔と蜂須賀桜 清浄華院

台風14号は台湾と与那国をかすめて北上、そのまま大陸に上がって消滅するのか、せいぜい前線を伴う温帯低気圧になってから本州に近づく程度と思いきや、この台風は東シナ海で数日停滞し日本海側を本州に沿って北上する・・・かもしれないとの予報が出ていました。

その辺り、日本上空は高気圧のヘリにあたって低気圧の通り道、今週末にかけて秋雨前線と台風が刺激しあって大雨に見舞われるおそれがありますね。

当家庫裏の雨漏りが再発していることもあって愉快なことではないです。まったく辟易。

軽く済ませていただく、あるいは前回の屋根補修がうまく効いて室内のバケツが不要となるくらいなら許容できますが・・・

雨ばかりで敵いませんね、今年は・・・

 

コロナ死亡者の件、自宅で亡くなった人が8月は全国で250人いてそれは7月の8倍だったといいます。

感染者で病院に入れなかった人たちのうち亡くなった方がそれほどいたなんて、本当に驚かされます。先進国の言葉、返上モノ。そのうちの半数が50歳以下というのも。

最近になっての新規感染者の減少傾向には一応は息がつけた感がありますが、これから冬場にかけて次の波が立ち上がってくるのは必定でしょう。

それも簡単に許していただけないものか・・・皆の願い。

からお国にはやたらと「緩み」の助長を煽るような拙速なアナウンスは切に謹んでいただきたいものです。

 

さて、小和田先生情報ですが9月15日のNHK「英雄たちの選択」のテーマが「秀吉の“終活” 〜発見!幻の京都新城〜」と。

「京都新城」なる語は耳に馴染んだものでありませんので「え?」と聞き返したくなりますが、こちらは秀吉が死ぬ1年前に建てた秀頼のために作った城(屋敷)ですね。

 

その語「京都新城」は最近作られた名称で当初は「太閤御屋敷」の名だったそう。

その遺構が昨年発掘されたことから俄かにその「新しい城」にスポットがあてられるようになったというわけですね。

 

その場所が今の御所内、仙洞御所付近というのが秀吉らしい。

聚楽第を怒りのまま壊したあと、それに準ずるものとして秀吉が京都に出張った際の屋敷を兼ねてと考えたのでしょう。

それほどの権威があってのことなのでしょうが図々しいというか手に負えないボケ老人の姿も思料します。

関白としての権威を得たついでに貴族と化して天皇家に顔を出しながら秀頼に娘でも出来たら天皇家に嫁がせて天皇の祖父にでもなろうという意気込みが見えます。

夢は儚いもの、大層な夢を見るのはかまいませんが、人間には寿命がありました。いつまでやるつもりだ・・・というか恥を曝すばかり。私も注意しておかなくては・・・。

しかし案外と坊さんだけはそれでヨシという風潮がありますので。

まぁ番組を見てのお楽しみ。

 

その仙洞御所は禁裏の南東側。

私の思うそのあたりといえば鴨川との間を御所寄りに走る、寺町通です。

以前もその寺町通の清浄華院について記しました。

そちらの境内には江戸期の宝篋印塔がある桜の木の前に立っていますが、こういう場合(隅飾りの開ききった)のこの手の石塔はちょっとしたお飾りの雰囲気がありますので「墓あるいは供養塔である・・の主張」をあまり感じないものです。

しかしこの石塔の由縁を記した掲示板を見て「へ~ぇ」でした。

また、そのスグ後ろに立つサクラの木を紹介するそれを見て再び「へ~ぇ」。

 

天璋院篤姫の曾祖母の智満方(春光院)の宝篋印塔と蜂須賀桜だそうです。ただし石塔には文字は見えず・・・そう古いものではナイのですがね。

 

春光院は公家、堤家の出で島津重豪の側室となった人。

 

ちなみに島津重豪の娘が当家波さんの大ボス広大院でした。

また蜂須賀桜は寺と蜂須賀家との縁から植えられたもの。

 

なにせこの御所のお隣、寺町には天皇家縁の人々の墓がある寺が多く、そちらに出入りするということがスティタスだった時代です。お寺としても大名家のスポンサーは有難いことです。