都知事の「カエル」言葉遊び 元興寺の大坂城の石

雨の予想がありました。

朝一溜めこんだ花ガラを処理場へ持ち込んだあと庫裏に戻るとしばらく、さらっと降ってそれでおしまい。

関東甲信が「梅雨入り」とのことでしたが当地は昼過ぎあたりから青空が広がっていました。

地域によっては大雨になっている場所もあるようでこれからの季節、どちらにあっても油断ができませんね。

 

油断といえば、やはり日本全体がその傾向にまみえているような気がしますね。

新コロ感染者の下降傾向と20日以降の「宣言解除」の雰囲気を先取りするかの如く繁華街の人流は増えています。

そもそも「五輪やります」の狼煙が挙がっていますので世間様では「そうか大丈夫なんだ~」とそれがメッセージとなって尻腰を押しますからね。

五輪という祭りの最たるものがOKならば他のものはごく些末なことであると感じるのは致し方なきこと。

 

ド素人の私が思うところ、北海道と沖縄の感染爆発についてはあの「GWのノー天気」の大いなる油断こそ人の動きの拡大となったことは言うまでもなく、五輪などその世界的人流拡大の祭りですので東京を主に各会場を抱える都市での再拡大は大いに予想できますね。

 

人の容貌をとやかく言うのは失礼とはいうものの世のサラリーマン諸兄は「自身見栄え」を大いに気にするといいます。

そしてガースーのG7での酷くチンケな風体を拝見しましたが、当人が自身自信があるのならそれでヨシ。

ただし嘘か本当か「各国首脳からは五輪への支持」があったといいますが・・・。

私はその如くの「支持があった」としても

①にリップサービス

②に支持の意味として深い意味がなく「応援してます」「やっ 

 てみなはれ」程度の無責任

③壮大な実験・・・この時期に五輪を強行してさて、どうなるのか

 

でしょうか

御一同その時はみなさん「知ったこっちゃない」でしょう。

「対策が不十分だった」とおっつけておしまい。

 

懸念の声は多いものの案外「大丈夫だった」となればガースーは一発逆転勝ち(になるのかならないのか)、それを意識しているのでしょう。

それでいて世界的パンデミック再来の引き金になったとしてもガースーも「知ったこっちゃない」でしょうからね。

「まさか皆さんが言うことをきかないなどとはおもわなかった・・・」等々。

責任逃れの手筈、口上はどなたでもお持ちなのわけで。

ただ「やるやる」と言うワケです。

「安心と安全」との言葉遊び。

それこそ詭弁であると私など下々の者は受け取ってしまうのです。

 

野球など3チームほど五輪不参加を決めた国がありましたが、それを聞けば「本当の世界のスポーツの競演ではナイ」ことがわかります。

まぁ日本に来られる世界のアスリートと関係者の皆さんは無事に帰ることができればいいですね・・・それのみ感じるところ以外既にありません。

どうぞご勝手に・・・下々の者ももはや(何が起ころうとも)「知ったこっちゃない」なのです。ただ「自分は大丈夫」の気構え1本ですね。

 

さてここ連日、駿府城そして昨日大坂城石垣(こちらも)について記してきましたが昨日拝見した小和田哲男氏のブログにもその手のことが記されていました。

先月26日にマイナビ出版から発売された『人生を豊かにしたい人のための日本の城』についての東洋経済オンライン記事掲載の件です。

天守・天主の語の変遷から特に第2回の専業大工「お抱えの城大工」の存在について紹介いただきました。石積みといえば穴太衆があまりにも有名ですが、その世界のプロたちが分業して技を競い、それを為政者が自分の懐に抱え込み、時に貸し出していたことがわかります。

 

その「石」つながりで奈良元興寺の本堂真裏にある「かえる石」を。

どういう経緯かわかりませんがこちらは大坂城内では結構に有名な石だったものの何故かこちら奈良に移されたものです。

蛙に似ているとはいいますが、私はパット見そう感じませんでしたが・・・

秀吉が好んだ石ともいわれ、また淀殿がその下に埋められたなど色々噂の絶えない石ですね。

 

ステイホームを「蛙と帰る」をかけて都知事が得意になっていましたが、そのお遊びは言い古されたもので「寒い思い」をされた方も多かったのでは・・・飲み屋が帰るべき処と思う人も居たりして・・・

 

この「かえる」について当流に「還浄」なる語があって喪中のことをも示唆する語ですね。

御家に「帰る」ならば良いのですがまだ「お浄土に・・・」は「もう少しばかり待って・・・」という願い。

 

掲示板には「殺生石」の語も見られ、なにやらおどろおどろしい伝承も。尚「雲根志」の「雲根」は石のことですね。名所絵図の石版の如く書です。

 

④元興寺(がんごうじ)極楽坊本堂と禅坊の隙間。

「かえる石」側から見たところ。