昨日は久しぶりに本堂西側古い墓地のシュロの木の繁茂の剪定作業を行いました。
以前から「そろそろ・・・タノム」の声があったのですがそちらに手を入れ出せば相当な時間を要することになりますので二の足を踏んでいました。
しかしあの墓地は拙寺の古くからの檀家さんの墓地が並び、そういった声がここであがってくるということは申し訳なくも皆さんも少なからず同じように思われているのではないかと。
口では「ああしろこうしろ」とは言わないものの内心は・・・というところです。
よって雨の予想もありましたのであの「父の木」の太い方の伐採作業は中断しそちらをさらっと行った次第です。
といってもやることが多すぎてどうにもなりませんので「少しずつ」ということで対応させていただきます。
そんな中、一昨日父の木を伐採着手したその日の晩、真っ暗な玄関で呼び鈴が鳴りました。
すると以前(4,5年ほど前)境内の雑用をしたことがある人が立っていました。何か仕事をさせて欲しいとのことでした。
たしかあの時は時給1000円で昼食付でお願いした覚えがありますが「次は本堂床下の作業」と振るとふっと消えて顔を出さなくなったのでした。
先日来の他家のクリーニングで皆さんが集合した際「伐採の片付けの仕事をどなたか頼みたいね」とあった際「○○さんなら喜んで来る」との会話がありましたが私は「それは無理でしょう」と一蹴した記憶がありました。
その方は軽度の知的障がいのある方でしたからまるで差別でもしているかの如く聞こえたのかも知れないとスグにフォローの言葉を付け加えました。
伐採等の現場は健常者であっても慣れない人は事故と怪我がつきものだということです。
自身のことは当然、他者への配慮が肝要であるのがこういった現場作業です。車の往来がある場所でしたし・・・
私も何度もネガティブ状況を体験しています。
拙寺の伐採作業では近所の聴力に障がいのある方に手伝いを依頼したことがありましたがロープを保持していた伐採材を落下させ庫裏の瓦を割ってしまったことがありました。大きな出費で涙が出そうでしたが、ついデカイ声で「何やってんだ」と罵ったところ次から二度と来なくなりました。
思い出すとキリがありません。
以前の会社で伐採した材を片付けている際、その材が頭に当たって流血した元自衛隊の方なども相当集中力の欠落しているを思う人でしたが、その人が会社に来なくなった理由は2トン車満載の荷台の上で居眠りして地面に落ちて骨折したことからでした。
仕事には適正というものがあって特に今障がい者、女性進出等叫ばれる時代ですが、人によっては無理なものは無理でしょうね。
私は道路公団の下請け会社の仕事で班長の「オレの現場」というプロ意識を伝授されましたが、やはり仕事に事故と怪我はあってはならないこと。自分が管理しているとなれば尚更で半端な気持ちで来られても困るのです。
まずは適正のある人選が基本で「頭数」というワケにはいかないというのが外仕事です。
その後彼はしばらくしてまたフラっとやってきて雑用を所望したことがありました。
その時はこれといって雑務が無かったため断って年配の檀家さんを紹介したところ作業のあと彼は金銭の無心をしたそう。
私はそれに大いに憤慨して「それはダメ」と厳重注意した経緯がありました。紹介者の私にクレームがありましたね。
一昨日の彼は一見して酷く痩せていて以前の如くの体格とは雲泥の差でした。病気と身の上の不遇を語り出したのですが困窮の原因は仕事が長続きできないその性質だということがわかります。
生活保護が認定されなかったということについて語っていましたがそもそも彼は母親と兄と同居していますのでそれはムリでしょう。
明るい時間に来てくれれば何とか策を思案できたでしょうが何せ夕食前ののんびりタイムの出来事。
そしてこのコロナ蔓延の時期、だからこそ彼の「仕事が無い」ということはわかりますが私も彼と長時間一緒に仕事をしなくてはならないことは目に見えていますのでここは躊躇します。
まして、今の私の仕事は結構ハードなお仕事が続きます。
「チェーンソーを持ってあの木の頭を伐ってこい」などと言えませんし、助っ人として地上でフォローを頼むといっても木の上の私の方が不安で仕事になりませんね。
8時間彼と一緒に居て仕事を指図するのも辛いことです。
のんびりマイペースで仕事をすることができなくなってしまいますから。
よって今回はお断りさせていただきましたが帰り際に「お金を貸してください」と。
聞けば藤枝に次の仕事の面接に行くにあたりその交通費が無いとのことでした。
その日は彼の母親の車でこちらまでやってきているのにオカシな話と感じました。そもそも母親もお兄さんもいるのですからまずはそちらからでしょうね。
まぁ、複雑な家庭であることは聞いたことがありますが・・・。
まぁ恥を忍んで彼の家から10㎞ほど離れたこちらまで夜間訪れたというのはよくよくのこととは思いましたがやはり金銭について「お貸しすることはできない」とこれも丁重にお断りしました。
今は少しばかり後悔していますが。
南側墓地の地盤改修工事が始まりました①②。
今度の予算は前回の約3倍。
墓石4基の「一旦撤去して建碑」は予想以上に経費がかかります。奥方が言うには「これ以上人を雇うおカネはない、お前働け」ですから。
出費が嵩む外注工事は「これが最後にしてくれ」と念を押されています。
それにしても大層な接待(タダ飯タダ酒三昧)を受けてのうのうとしてウソばかり仰る公務員がいて、方や2000円の金策に寺へ夜に来る人がいる・・・
まぁエライお方たちはおカネに困ったことが無いのでしょうね。「社会の歪」はこういうところにも感じます。
彼が次に昼間やってきたら西側墓地の掃除とカンタンな伐採をお願いすることにします。それなら彼一人でできるでしょうし私は時々状況確認に行って適当な事を言っていればいいだけですからね。
しかしもう、おそらく来ないでしょうね。
お国の方で面倒を見てもらたいレベルなのですが。
③は最近片付けの手伝いに行っていたお宅の最後の大物。
物置は3個あって撤去費用各1万円の見積もりがありました。
一番大きな画像のもの以外はバラバラにして金属屋に持ち込みました(無料です)がこの大物について引き取ってくれる会社が現れてその搬出の図です。
3人工で殆ど半日かけていました。
壊して捨てることは比較的ラクですが再使用するとなると思わぬ時間と労力がかかりますね。
庭の伐根にユンボを入れることになっていましたが重機が入ればものの10分でペタンコにすることができますから。
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