関東地方での山火事の件、日本全国他人ごとではありませんね。
特に空っ風の吹く遠州地方では冬場と言えば常にその不安が付きまといます。
これまで私の知る時代に当地に大きな山火事や大火が起きなかったことは幸運以外の何物でもありませんが(歴史の流れの中では何件か聞いています)、今後もその恐怖から逃れることはできないでしょうね。
本当にお寺が焼失するなどニュースは如何にも気分が悪くなります。
異常乾燥と強風の環境の中に人為的ミスが重なった時大きな災禍となって人々を襲うことは周知してはいますが、やはり人智は自然の力には及ばないと見て、幾度も同じような過ちを繰り返しているように感じます。
「おい、オマエのことだ」と自身自重。
その一番に過ちを犯しやすき身を承知しなくてはなりません。
さて、昨日も記しましたよう全国に古城数ある中、当時の形状を復元しようと木々の伐採をしようという発想は以前から散見されるもののそれを実行するとなるとなかなか難しいのではないでしょうか。
地権者等権利関係が広大な地域において統一できるかといったらムリでしょうし、そもそも整備と維持に資金がかかりますからね。それをやっていこうという市の姿勢はうれしく思っていますが、財政状況の良くない当市において、よくそれに踏ん切りを・・・と驚きでもあります。
今見る山城と言えば永年の放置により荒れ果て樹木に覆われているのが当たり前。
殆ど外見は「ただの山」の如くですね。
では当時の山城はといえば街道筋を見渡せるよう樹木を払った禿山です。
街道筋から見ても威容でもってアピール度をアップしなくてはなりませんし眺望が効かなくては他の勢力の動きが掴めません。
そして何よりもその禿山化の重大意義は、麓から火をかけられる不安を取り除き、かつその材を燃料とするためですね。
この「火」というものを巧みに使用することで戦いを有利に導こうという感覚は常に誰もが持っていたことでしょうね。
乾燥期の強風となれば「風上から火を放つ」ことは常套戦術ですので逆に「風下の茂みに伏兵」などは下手を打つことになったでしょう。
イメージ変貌中の勝間田城はおすすめ。山城の教科書の如くわかりやすいですよ。
まだ工事が進んでいる最中ですが是非にお越しください。
駐車場が5台のスペースしかないというところと駐車場から5分ほど農道を上らなくてはならないのがちょっとお気楽ではないというところ。それは以前と同じですが。
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