ここのところ不動産の相続について記しましたが、誤解を招くおそれがありますので追記です。
特に先日は国は遮二無二「税収アップの模索を」ということも記しました。
そこで「節税」という語彙を使用したわけですがここは少々訂正させていただかなくてはなりません。
納税とは「日本に住むというコストである」との割り切りが必要であるというのが大前提になるのであって叔父が言うには税務署員が「やってくる」ということに関して①ただ闇雲に訪れているのではない②国民の懐事情について100%把握していて「行きます」の連絡があるということは殆ど「怪しい」と見込まれたこと③殆どの民間の節税とは詭弁であってまずは脱税である・・・といいます。
要は腐るほどたくさんある「怪しさ」は把握しているもののガッツリと成績のあがる案件を吟味しての行動が現状というのは人員配置と調査に限界があるからです。
「節税できた」と喜んでいる人は大抵は「お目こぼし」で悦に入っている程度。
お調子にのっていれば何時かはターゲットにされるワケです。
やはり叔父の談ですが、豪勢な生活(高級車を乗り回し、豪邸を建て)を送り税未納についてアゲられた事業主はまず没落する・・・というジンクスは生きていると。
真っ当な生活と真面目に納税することが世渡りの基本ということを指摘していました。
では真っ当な節税とは何か・・・
稼いだおカネの納税については無論のことですのでやはり相続と贈与について。
財産を子に残したいというところは親の切なる気持ち。当然でしょう。
しかしおカネにしろ不動産にしろ財産の移譲には課税されることになります。ただし相続税の場合3000万円+相続者数✖600万円(だったと思う~)は非課税となりますからそれ以上の財産の額(をお持ちの方に)課税されることになります。
要は一人息子だったら3600、二人だったら4200という感じ。
節税は脱税に等しいと前述しましたが実はその控除額以上の財産を持つ者が相続税を考える場合の節税方法がありますね。
それが一人1年に1回110万円以下までの贈与税非課税というもの。お金持ちの皆さんはそれを利用しない手はありませんね。
こつこつ10年間贈与を続ければ1100万円の控除となりますから。庶民でも中流の上、向きの節税方法でした。
たくさんの財産がありすぎてそれでは収まらない人達もいらっしゃるようですがそれらを「隠す」ことによってみなさんアゲられるわけです。
叔父はまともな法定の節税とは「それしかない」に等しいと。
さて、山城や砦の頂上付近の主郭へ辿る道筋として竪堀と排水を兼ねた「堀底道」がありますがひょっとしてこちらは・・・と浮き足だった場所があります。
まぁ「こじつけ」部分ありますが私としてはまんざらでもない・・・というところ。
その地は拙寺近隣の秋野家所有の土地で地目が山林。
相良でも高級住宅地と言われて久しい汐見台です。
それでいて地目は山林ですので無価値ということで不動産屋も取り合わないとのこと。
その地元歴史に詳しい秋野氏がお寺に寄贈することを提案されました。
セールスポイントは「30~40㎝径のヒノキ」の存在。
「将来の本堂の柱用に育ててみてはいかが・・・」ということでその弁に惹かれてそちらの森に足を踏み入れてみました。
住所は汐見台20-1と20-2の二筆170坪と少々。
特に向かって左側の土地はまさに谷筋というかいわゆる城郭の用語でいう堀底道を思わす形状。
ひょっとするとその上部に何らかの城塞が存在していたか・・・などと想像したのでした。
上部は「いーら」や保育園があってもはや跡形もない状況ですから確認の術がありません。
ましてその南側尾根部は大規模な工事により開削中です。
ということでその贈与について了見し私の最近の藤枝法務局参りとなっていたのでした。
城塞としての推測を主張する根拠は牧之原台地の先端U字型に海側に張り出す舌状台地の最奥にあたる場所だからです。
今は汐見台という地名がありますがこちらは旧地名「波津谷」、場所については過去にブログでも記していますがこの谷筋はかつて海との関わりの深い・・・港湾施設のある、いわゆる海賊組織の城だったことを想いました。勿論武田の手によるものですね。
今は小堤山公園は上部を取り去られていますが航空画像①②③からもそのU型の最奥部であること、③画像からは樹木の反射具合から谷筋がわかります。
④は現地の正面。道路を隔てた場所は住宅地で「山」と言っても街路沿いになります。
⑤⑥はヒノキたち。細目のもの含めると10本はありました。
⑦は山の頂上方向を見上げたところ。開削部分が見えます。
このトップにハコを建設するというのでしょうか。
⑧はバイパスからの画像であの山の裏側が汐見台となります。
⑨の図面緑色部分がそれですが赤部分は今、更地で売りが出ています。
⑩画像は一応は「1000円」という価格で購入することになりました。
向かって二筆の区画ですが一つは昔から秋野家の土地だったようですが秋野氏の父上がお隣を追加して購入したものだそう。
バブルの頃でしょうかこちらでも坪28万はあったのではないかといわれます。
尚、昨日紹介した坪単価の時期は平成9年。
バブル終焉後の有耶無耶時代の価格で、金融機関がもがいて価格の値崩れを抑えて懸命に維持していた頃。
帳簿操作でのやりくりが銀行の疲弊を招いたことは御承知の通りです。
昨日のあの土地もバブルの頃は40はあったのでは・・・
不動産投資は本当に怖いですね。
今は都心で無理して買ったタワマン族が苦しみの声をあげていると聞きますが・・・無理がたたった(借金)ところにコロナで給与が減額、最悪手放すことになるなど・・・今は買った価格で売れるなどの物件は限られています。
尚、汐見台の土地は山林につき固定資産税は微々たるもの。
海抜20mの高さとお寺から近いところも魅力です。
ご先祖様が安政大地震で避難した小堤山はもうありませんので今回避難地として逃げ込む場所を設けられたことは有難い。
いいご縁をいただき感謝いたします。
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