オレオレ詐欺にしろ他人の名義情報を得て小金をくすねるなど「面倒くせぇ輩」が雨後の筍の如く湧きだしていますが今回の「Go To イート錬金キャンペーン 」の小遣い稼ぎの件も「いやはや」モノ。
どちらの金策の方法(掠め取り)も私如きのお頭ではその発想もできないところで驚かされるばかりですが、その「Go To」の方は厳密には非合法とはいえないというかシステムの盲点を突いた何とも言えぬ嫌らしさがありますね。
まぁそのシステムを構築した農水省のお頭のいつものお間抜け拙速を思わせますが。
これはオンライン飲食予約サイトから予約来店(夕食時間帯15時~)すれば「1000円分のポイントを付与しましょう」という触れ込みですが、要は店舗に行って1000円に満たない品を注文して退店すればその差額がお小遣いになってしまうという計算式。
それを他所でも重ねて行って「ひと稼ぎしちゃおう」と各サイトにアップされてから模倣する人が増えているといいます。
オトナの感覚としては「大した額にはならないだろう・・・」とバカバカしくも思いますが人によっては小銭でも「ゲットした」という満足感を得られるということでしょう。
ただし笑っていられないのは店舗側。たまったものではないでしょうね。
1本100円程度の焼き鳥を注文して清算。お店の負担する「システム手数料」は200円といいますから損金が出るワケで。
何より予約席として時間占有されてしまいますのでマトモな客を入れられない逸失利益も大きいところ。
まったく「怪しからん輩」とは思うもののそもそもそこに付け入られてしまうシステムを作った側がどう考えてもバカでしょ。
飲食業を「お国が助ける」とは言いながらが逆に食い物にされてしまうなんて・・・
さて、昨日は久しぶりに小島蕉園について記しましたので続けてそれ関係を。
蕉園の「蕉園渉筆」で一番衝撃的と思う記述と言えば、やはり「馬鮫魚(鰆)菰塩」の段です。
まず第一に賄賂政治と揶揄非難キャンペーンを繰り広げて田沼
意次を葬った松平定信が相良代官の蕉園に贈り物「鰆の菰塩」を届けられて喜んで食べたというところ。
そして第2は相良の代表的名物で今は既に「忘れられた」に等しいその食材について触れられているところですね。
再びそれを世の人たちに広く味わっていただきたいと思う私としてもそれは是非応援したい品物です。
その「鰆の菰塩」は今や相良波津の「魚才」の名物ですが何しろ「加工が大変」ということと鰆の品によってはハネられてしまうものが多く、その場合は予約は断るしかないとのこと。
確か以前伺った時は(鰆のお腹を)「開けてみなくてはわからない」とのことでした。
ちなみに価格は8000円~10000円。
その辺りがなかなか庶民の口に入らないところなのでしょうが
江戸時代と今では塩の量がまったく違うようで江戸に着いたそれはおそらく焼いて食したのでしょうね。
さて、その「鰆の菰塩」について、「瑠璃と料理の王様と」なるコミック(第2巻)にサラッとですが登場しています。
驚かされるのがその場面というか画として描かれているのが今「魚才」の壁に掛けられているサンプルとまったく同じ。
屋号ロゴまで「魚才」のものです。
お店では、「いつの間に・・・」とのこと。もっとも悪い気はしていないようです。
「サ」とは「魚才」の「才」からですがこちらの店主が「才次郎」を名のっています。
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お祭り大好き (木曜日, 08 10月 2020 09:08)
古語辞典記載の「さがらめ」に並ぶ昔からの相良名産品「鰆の菰塩」を懐かしく拝読しました。
数十年前に市役所相良庁舎入口の「魚信」で、河合店主が手際良く鰆を菰に包む姿を思い出しました。
庶民の懐では容易でありませんが、駿河湾の対岸「田子の塩鰹」とともに生き残って、正月の食卓を飾ることを願っています。
前後になりますが、「ご住職墓所の小島焦園撰文」も貴重な歴史遺産と感じています。
今井一光 (木曜日, 08 10月 2020 16:35)
ありがとうございます。
「魚屋」というお店の閉店の報をきかされる中、相良でその鰆を扱う店と言えば魚才しかないでしょうね。
その件切実で名物「菰塩」は消滅の憂き目となるやも知れません。
文化の途絶は食い止めなければとは思うものこの件難題と思われます。
私の雑記帳 (月曜日, 05 4月 2021 20:22)
参考にさせていただきました m(_ _)m
https://note.com/sz2020/n/n35e0d3a52618