突然発生した台風12号は達することもなく、進路も当初の「ひょっとして上陸?・・・」のコースからは大きく東寄りに逸れてここ東海地区は無事。少々風の音がうるさいくらいの曇天という感じで雨も小振り、荒天とはなりませんでした。夜になってからその風すらも「心地よい」といった程度に。
今年のこの地に1番に向かってきた台風としては名刺代わりの如くで大変有難いことでした。
これは北に鎮座して、張り出している高気圧様の賜物、台風は陸地に近づけなかったのでした。
まぁ、あと1カ月程度の間はその襲来に覚悟が必要ですが、どうかお手柔らかに願いたいものです。
こういった弱っちいお気楽台風は滅多にないものですから次は怖い。
しかしまたアメリカの現状、トランプの「超」と「ド」がつく楽観的主張は凄いものがあります。
昨日は22日でアメリカの「新型コロナによる死者数が20万人超え」というニュースがありましたが、専門家の推計では「その数字では済まない」と隠れて表に出ていない死者が居るとの記事がありました。
そしてこれまで感染した人は「600万人」という卒倒するような数字。天文学的を思います。
まだまだ先が見えてこないような新コロ、パンデミックの不安がありますね。
それでもかの大統領はこの病気について「ピークアウト」したようなことを言い、ワクチンは早々に「出る出る」と「自分のおかげで国民は安心である」を吹聴していました。
ワクチン製造が思うように進まないことがわかると今度は「ワクチン無くても集団免疫でウィルスは消える」などと。
それもこれも全部「中国のせい」という主張で収めている強烈ド級ノー天気野郎でした。
そういえば「ノー天気」という語について私自身そう嫌いな言葉ではありません。人それぞれ言葉の捉え方は違うでしょうが、これは「細かいことは気にしない」的奔放さを感じるからです。特に両親からよくそれを言われてきたこともありますが。
その語といえば今一つよく母親が言っていた言葉に「ノーテンファイラー」がありました。
最近それを聞いたのが映画「寅さん」。
「おばちゃん」のさりげない一言でしたがとても懐かしく思いましたね。
今の若い人たちには絶対に通じないでしょう。
「ノー天気」や「のんき」とは違った独特の言葉で既にそれは死語に近いかもしれません・・・詳細各お調べください。
昭和一桁中心に、戦中戦後を生きた人がよく使っていた言葉でした。勿論母はその語一言でもって私に映画の「おばちゃん」の如く繰り返していました。
さて、昨日の一乗谷本丸、千畳敷より大手と言われる「馬出し道」を下ります。
この道にはちょっとした石垣らしき痕跡を示す礫や明らかに石仏と思われる残欠等が散在していますが、下り出してスグの場所にこの城の唯一の水源があって、今も水が湧き出てています。
そちらには「清水不動」なる石仏がいらっしゃって本丸登城者を迎えてくれます。
半分は土に埋もれて苔生していて判別できませんがこの地での石造工作物ではお決まり、足羽山産の笏谷石製とのこと。
いつからこちらに・・・と囁きながら手を合わせてからの下山となりましたが、その先の下りも大した水の出はなく何とか下山することができました。
城が管理されていたころはこの水源こそがこの城の守護神だったのでしょうね。
今は山が雨天続きで荒れればそのまま水は馬出し道を流れて人の登城を拒みます。
この山城はお天気が数日続いた後に取付くべきなのです。
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