世の中の以前と変わらぬ各地の混雑ぶりの復活状況を見て「これで大丈夫・・・?」と首を傾げてしまいます。
テレビで報じられる大渋滞と人々の密集を見てですが拙寺にも遠方から墓参に来られました。
三重県から来られた方が言うには伊勢湾岸長島を出る車で混雑し岡崎付近でも渋滞が発生していたといいます。
東名高速は連休中でも集中工事を行うとのことでしたからどこもかしこも通行に時間を要したことでしょう。
昨日も新コロは限りなく「空気感染」に近いものがあるという記事を見ましたが、そういう手強い敵を前にしてマスクを外して雑多な場所で食事しながらワイワイガヤガヤなど怖いもの知らずのつわものたちとしか思えませんね。
どちらに行って「なにか症状の疑いのある方」の入店、入館を控えてほしい・・・くらいの掲示を見かけ、実際に体温まで測るまでしてくれますね。
疑いに関しては自己診断と当事者判断であるにしろ、そもそも「発症前」が一番に感染させやすいこのウィルスの特性をまったく無視しているように感じます。
自覚症状はなく、その人がおしゃべりすれば密閉空間であればマイクロ飛沫は20分は浮遊しているのですからね。
連休が終わってからガッツリ増えたら元も子もなし。
そして今流行りのマスクではない透明樹脂製の口を覆うカバー。ほとんど意味がないような。
その人が感染者だったらウィルスを散らかしまくっていると考えたほうがいいかも。
さて、一乗谷城。
昨日は尾根上の最高地点の三の丸から二の丸、一の丸の曲輪群について記しましたが、そのうち呼び名として「一の丸」というのはちょっと違和感があります。
通常の城郭では「本丸-二の丸-三の丸」という具合で続き、「一の丸」ではなくて「本丸」といいますね。
しかしこの名称は曲輪群にただ番手を振っただけでしょう。
本丸は別にあります。
こちらでは通称「千畳敷」と呼ばれる削平された地が尾根の北西側、一乗谷を見渡しやすい場所にありますが(東西30m、南北50m)そちらが本曲輪にあたる場所。
要はこちらがこの山城の中心(曲輪図参照)にあたる場所で昨日の曲輪はこの本丸を囲む防御施設ということになりますね。
普段の生活は一乗谷のお屋形が中心でこちらには籠城用の施設、家屋が用意されていたのでしょう。
礎石らしき遺物が各所に散らばっています。
数百年の経過によって土砂等の堆積が積み重なっているのでしょうが土塁に囲繞されている様子がわかります。
その他「観音屋敷」「宿直(とのい)」なる平坦地が続きます。
「宿直」にも礎石類が見られ月見櫓ほか監視機能を持たせたで
あろう施設があったと考えられています。
この千畳敷から西側の谷へ降りる道がいわゆる大手道であるといわれています。
南と北には大小曲輪と竪堀が廻らしてあることは言うまでもないこと。
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