相良史料館 まきのはらを築いた人々~忘れない

第一声「善導独明仏正意~」だったのは昨日の寅さん(寅次郎ハイビスカスの花)。たしかそう聞こえましたが・・・

ストーリーの最後に「御前さま」(笠智衆)がお盆参りに虎屋にやってきて仏前に坐したシーン。

「今日は忙しいので短く省略したお勤めを」と。

 

柴又帝釈天といえば日蓮宗ですので私は「どんな感じ?」という具合で耳を傾けました。

すると第一声「善導独明仏正意~」だったわけで思わず一瞬耳を疑いました。

まぁ劇中ですからどうでもイイといえばどうでもイイことですがニヤっとしてしまいましたね。

当時というかこれまではそれで良かったのですね。

まぁ「わかりゃしねぇ」というのも一理・・なのかも知れませんし。

 

これまで何度か流してこの寅さんを視聴したことがありましたが特段気づきはありませんでしたしそれは私にとっても「どうでもよかった」ことでしょうし大して興味もありませんでしたからね。

 

ちなみにその句は当流一番の経典、正信偈の後半、ひと区切りして音程が変わる再スタートの冒頭の句になります。真面目に記せばそこからスタートしておしまいにすることはまず絶対にありませんね。いくら忙しくてもそれでは何を言われるかわかりません。

またご門徒の皆さんは耳に馴染んでいる経典ですのでスグにご指摘の嵐となってしまうことは間違いなし。

短くやるならそこしかないというポイントもズバリですが笠智衆は本願寺末寺の子で一旦は住職経験アリ。

よってそこのところは監督に任されたのでしょう。

監督としてもどうでもいいところだったとは思いますが、今だったら相当関係者からクレームが舞い込むのかも。

 

度たび記しますが大河ドラマでも以前本願寺の顕如さんを描いた場面で釈迦如来坐像をドアップで出してクレームの声を集めて以後最近では「宗教考証」に人をあてていますね。

まぁ「感じだけ」の演出というのは軽々できなくなった時代です。

 

さて先日の横浜・川崎方面へは法要開式の相当前に相良を出立。

息子の家へ寄ることになっていましたがそれでも十分余裕がありましたので湘南の懐かしい場所をのんびりと走りました。

妹夫婦の居る辻堂の駅前を通りましたが、私の知っている以前の辻堂とはまったく違っていて恐ろしいほどの変貌ぶり。

まるで浦島太郎になったような気分でした。まぁここも殆ど30年振りくらいだったかも知れません。

 

それからその先の大渋滞の名所「原宿交差点」の立体化にも感動しましたが藤沢市大鋸(だいぎり)の坂、通称遊行寺坂を通る際(箱根駅伝の通過でも有名)、ついでということで遊行寺に寄りました。

そこでちょっとした悔しい思いをしたのが宝物館の企画。

ポスターを遠目に見て「よっしゃ~」と喜んで近くまで行けばその企画は既に終了、そしてまた宝物館自体休館日だったこと。

それにしても開館日が土日祝日に平日は月曜のみではね。

開催がわかっていたとしてもそれでは私が行くことはできません。

 

画像は昨日の史跡研究会で渡された次期史料館で開催される企画パンフです。

「゛まきのはら゛を築いた人々」゛ー貴殿たちを忘れない・・・-ですが、今年の10月3日(土)~来年の2月28日(日)で第1期から4期に分かれて展示品の入れ替えがあります。

拙寺からは第一期(10/3~11/1)に小島蕉園の御軸を出品させていただきます。