昨日の牧之原周辺、特に150号線の交通量と飲食店の賑わいときたらもはや「弾けている」の部類。
これまでの状況から一変していました。
午前の法事のあと榛原方面に向かった際、それを感じましたがそれでも印象的だったのは、東京資本の焼肉食べ放題とビュッフェ形式を売りにする店の建物が取り壊しの最中だったこと。
コロナ禍自粛の嵐か吹く五月に撤退が決まったそうです。
なるほど飲食店でのコロナ感染への警戒の件は聞いていましたがその中でも他者の動きが頻繁で、食品を客がトングを使用し直接自分の皿に盛るという形態は避けたくなるのは当然でしょう。
私もホテルの朝食でそういったサービスを受ける場にいることがありますが、たとえばご飯をおかわりするとき、他者のおしゃもじがしっかりとそのお茶碗の縁に触れている様子を見て、一気に食欲が減衰した覚えがあります。
要はビュッフェ形式=不衛生の烙印が押されてしまったというワケですね。
「食事」は自らの意思でそれをとります。しかし同時に予期せぬ感染性細菌や毒物も摂取する可能性がありますので、それだけに「すべてを(大丈夫だろうと)信じて」リスクを取る必要はありませんからね。
コロナ禍が収束したとしても、次の病原菌や新種ウィルスの出現が待っていることは推測できます。
抗生物質が効かない耐性菌の跋扈、新薬とのイタチごっこになるのでしょうが、これからの人類はそういった未知なる進化した病原菌やウィルスと闘うことになるとの警鐘する番組を視聴しました(昨晩のBS NHK)。
耐性菌の体内に入ってからの毒性は強く、薬が全く効きませんので彼らの為すがまま、ただ死を待つだけですね。
どの抗生物質を使っても効かないほどに薬効耐性を「学習」した細菌たちへ何らの抵抗もできない無力を感じるのでしょうね。そもそも我々がそれへの対抗手段、薬の製造を期待する製薬会社はすでに匙を投げる傾向にもあるようです。
なぜならば彼らが人間の対応力を上回る進化を遂げるため薬を完成したとしても彼らの方の対応力が早くスグに薬が無意味になってしまうからです。
効かない薬を作っても買う人はもはやナシ。
よって研究投資資金をも回収できないということになりますから製薬会社は傍観するのみということ。
そうなればますますそういった「未知」のものへのおつきあいをしないために、私どもそれぞれが日々身の回りの「衛生管理」に注力しできるだけリスクを冒さない(特に食事)ことが大事になります。
人が密集する場所での食事などあり得ないという時代が来るのかも知れません。
昨日は奥方とスーパーマーケットの食品売場をうろついて「そういう時代が・・・」と何となく思って手に取ったものがいつもセールを行っている冷凍食品でした。
その環境にあれば菌やウィルスは不活性でありましょうし、火を通せばカンタンに出来上がる「籠城用」の保存食でもあります。ということでこれまで試したこともなかったその手の食品を味わおうと焼き豚の入ったチャーハンを購入。
期待度満点です。
これからいろいろな物を試してみて「ガッツリ買いこもう」とは思ったのでしたが当地区台風通過時恒例の停電にあえばすべて台無しのハメになりそう。
いよいよどちらに行っても人の手に任せることや、他者の管理というものが信じられなくなってきました。私の感覚とのギャップを思いますがそれを神経質と片付けていいものなのかとも。
さて、下之坊の婆羅門杉の巨樹が本堂正面入り口に2本立つ永照寺について何回か記しました。
杉の年代と威風についてはその婆羅門杉よりも浅い感ありますが、どちらかというとその由縁について物語にかかわる杉がありました。
そちらが長谷寺の「二本の杉」(ふたもとのすぎ)。
あの長い登廊から駐車場方面に逸れた場所にあります。
永照寺と長谷寺とはそのスケールがまったく違いますが本尊が十一面観音という共通性と本末の寺という関係性も頭をよぎります。杉が2本並ぶという点。
源氏物語にはこの長谷寺の「二本の杉」を示唆する歌が「玉鬘」に。
「ふたもとの 杉のたちどを 尋ねずは
布留川のべに 君を見ましや」
その杉の立ち具合からして婆羅門杉の二本の近さ以上であり地上近くで癒着するほどです。
看板には謡曲の紹介がありますが、こういった大樹には伝承がつきものですね。
その根元近くには石仏たちが。
樹木葬という言葉が俄かに流行りだしていますが、その手の埋葬形式はかねてからあったとことだともここで感じました(まったく関係ないですが)。
人間を遥かに超える目に見えるもの見えないものの生命力にも敬服いたします。
ウィルスや細菌たちは利口。進化して人の上を行こうとします。それでいて人間はピークアウト。退化の途を辿っているのかも・・・などと色々思いつつぶらぶら・・・
冷凍食品を持参して調理していれば病気に罹る確率は低そうですがね。
病気になってダメそうだったらただ死ぬだけ(如来におまかせ)ですが・・・仕方ないですね、アホな人間を永らくやらせていただいています。
コメントをお書きください