無い頭を絞ってのんびりと 南面破風下の劣化

拙寺の大規模改修工事は2011年(画像集)でした。

大層な、そして私の「一世一代」だったわけですが、最近になって気になりだした件があってそれを「今年一番の課題」としていました。

「一番」とわざわざ記すほどですからいつもの「朝飯前」の軽口は出てきません。

 

それが本堂破風と破風下壁の痛み。

塗装面が風化して木の地肌が露出してきました。

日々目にしている面(本通り側)は駐車場側の北面で、今のところそちらは大した痛みは現れていません。

ところが普段目につきにくい南面といえばあの様になっていました。

海側南面で一日中日光と潮風が当たる方向になりますから致し方ないのでしょうが、それほど両極で違いが現れるとは驚きでした。

 

どちらにしろこのメンテナンスはいずれ「私が」と心得ていましたのでその心づもりはできていました。

奥方は「またいつものダイハードごっこか・・・」と呆れていますが気が向いた時、風が吹かない時間に奥方を助手にして最良の作業性を思案しつつ、足場を組んでいます。

一昨日、とりあえず先端部分まで足場が伸びましたのでちょいとヘリから顔を出してご挨拶。

あと少々、足場トップでの仕事ができるよう工作をすることになっています。

 

足場が確保できたら次は屋根上の動きをラクにするためのハシゴ状の足場を木材で組み破風下まで伸ばします。

⑤画像に見えるリング状金物に期待値が膨らんでいますが、その設定は古く信頼性はありません。

 

この存在は有難いのですが、かつて息子のやらかした「おしゃぶりの件」に準えて話すと奥方は爆笑していました。

それは彼が2歳くらいの時、同年代の子が咥えていたおしゃぶりを興味本位に「すぽん」という具合にすっぱ抜いてから打ち捨てたこと。

相手の子供は驚いて泣き出し、あたふたさせられた奥方の様子は今も彷彿とさせられます。

 

要は私があの金物にザイルをかけてテンションを掛けた瞬間に「すぽん」と抜けてそこから「スローモーション」そして「回想場面のシーン」ということです。

すべて最悪の事だけは念頭に入れて行動しなくてはね。

 

部材の金額予算は3万円以内での完成を目途としていますが、もしこの仕事を外注したとしたら100万円は超えるかもしれません。世話人有志に頼むこともまずムリですし問題提起することも野暮な話。

 

足場の設営コスト(時間と労力)が9割以上の仕事です。

その辺りの件ならばクライミンググッズとザイル、そして少々のお頭と度胸でカバーするということで。

 

高所作業車が入らない本堂側面の工事はやっかいです。

かといって負の状態を知っていながら息子にバトンタッチはできませんのでヤレる限りは。

 

①は北側の図。②~南側。

傾斜は案外あります。2月いっぱいで完了させたいですね。