できることは10月12日以降起こった色々を私たちが教訓としていかに生かすか、ただそれだけですね。
日々積み増していく被災死亡者の数を見てそう感じました。
特に今回、被災地の中で私の知っている地名が多く出てきました。
昨日未だに水が止まらないで溢れ出ている箱根の小涌園(若き頃バイト経験があります)周辺の図を見て仰天させられました。
何せ想像を絶するとはこのことです。
箱根といえば小田原で生まれてそちらで多くの時間を過ごした私にとってどちらの景色(画面)を見ても「え~っ」の声が出ます。余程の異常な降雨があったのでしょうね。
やはりアルバイトでお世話になったことがある道路公団の下請け会社が管理委託されていた箱根新道は通行が再開されていましたが、肝心の箱根芦ノ湖周辺の観光地を繋ぐ生活道路は寸断されてズタズタになっているよう(下の図)。
箱根駅伝が通過する場所も含まれていますが、あと2か月以内で全面的な復旧が可能なのでしょうか。
まぁそのようなスポーツを余興と言ったら申し訳ありませんが、命がけのギリギリの状況にいる地元の方たちにとってその「余興」はもはやどうでもイイような些末な事でしょうね。
台風19号の進路を私どもの目の前、駿河湾から北上することをハッキリ予測しその大きさと気圧から甚大な被害を想定して「景色が変わる」(狩野川台風並み)と気象庁ほか各局天気予報は言い当てていました。
ただしそれをまさかこれほど甚大な災害を直接に「自分自身が被る」ことを予測していたでしょうか。
「天災は忘れたころに~」というのがよく聞く言葉ですが毎年毎年「忘れる」暇がないくらいの天災がやってきて、それがどれもこれも人の対抗できるレベルのものでないスケールですね。
どうするか・・は決まっています。
徒労に終わることに対し「笑って感謝する」スタンスが是非に必要。
何が起こっても不思議がない御時節、とにかく早めに手を打って避難することですね。年配者、そして浸水予想域に住まう方たちは当然です。「笑って感謝」は自分と家族の命を守った事。
今回地元萩間川周辺でも水量が道路まで上がっての土砂降りの中「水の流入のおそれがあるので何とかして」という電話が区長さんのところにあったそうです。
それに応えて数人で車に乗って向かったそうですが、そちらで一同「危うく・・・」のシーンに遭遇した事を聞きました。
反省課題になったとのことですが、そのタイミングで「行くべきかいや断るべきか」という事が論じられます。
早めに動いておくこと、浸水に対して納得できる準備をしておくことが如何に大切かということですね。
危険な時間になってからヘルプを出せば他人さんの命まで危うくすることになります。
それを聞いた時、「私なら断わる」と言い放ってしまいました。
区の役員さんは本当に大変です。
早急なルール、規範の策定が望まれますね。
世の中大混乱の中、私は呑気に申し訳なくも、とあるネットオークションの行方について追っかけていました。
画像の軸ですが、徳川家治が端午の祝儀をもらうにあたり、田沼主殿頭に取り次がせる旨記した会津藩主への書状です。
この手の何気ない日常の指示書の類は結構残っていて珍しいものではありません。
人によっては殆ど興味の外というのが普通でしょうね。
偽物のおそれも無いだろうと考えるのもまた普通。
真正の書面であって尚低価格は大いに予想できるところ興味がわきました。
それでいて、この書面の登場人物といえば徳川家治・田沼主殿頭会津藩主。相良に住まう者として「悪くない」と踏んだのでした。
しかしながら地元相良周辺にはこの手のオークション好きがいらっしゃいますので(知り合いかも・・・)その人たちと談合しているワケではありませんので価格を競ることは避けたいところでした。
たとえば史料館の長谷川氏と値の釣り上げあいがあるとすればバカバカしいことこのうえなし。
ということでその日「20000円程度まで許容しよう」ということで入札しました。
結局は27000円まで上がって諦めましたが、昨日史料館の長谷川氏に聞けば「知らなかった」とのこと。
「おそらくAさん」が落としたかも・・・の話はありましたが・・・
為端午之祝儀
帷子単物到来
歓覚候委曲
田沼主殿頭可
述候也
五月二日 家治
会津中将殿
結構に品を揃える大手の出品者ですが、品物の紹介コメント欄には結構昔の田沼イメージを記していて案外「センスないなぁ~」の感。
今の時代、田沼意次にその手の評価をする雰囲気は皆無ですからね。
まぁあのコメントがあって応札が少なかったかも知れませんが・・・
歴史は生きていて日々変わっているのです。
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