セレブのお住まいの代名詞となった感のあるタワーマンションの件、この機に一気にその「冠」を外されてしまったようですね。
気の毒に思うのは折角の眺望良さげの快適の空間が逆にそれが仇となって各苦痛の元凶になるというのですから。
きっと眺めだけでなく財布の出費もお高かったのでは・・・と余計な詮索をしてしまいそうですが、それだけに住まわれている方の現状対面されている辛辣には、他人事ではありますが思いが及びます。
空前のタワマンブームと言われて久しいものがあります。
今回注目を浴びた川崎多摩川沿いの物件とは異なりますが
都内臨海部にそれら巨大建造物が乱立してそれら関係業種に限ってはほくほくなのでしょう。
地方からの人口流入の受け口になっていることはうすうすわかっていますので我ら毎度人口減少で頭を痛めている田舎者からすれば地方創生といいながら規制緩和と金融政策の後ろ盾をしてタワーマンション創生を推進しようとするその二枚舌には苦々しく思うところでした。
そういったところもありましたし、そもそも「タワマンて大丈夫なの?」の考えもあって疑問符のつく物件でしたが、とかく耐震性にのみ「大丈夫」の自信満々の論ばかりありました。
素人考えであってもやっぱり「ヤバいんじゃ?」・・・ではあったもののその疑問を強く抱いたとしても「カネの無いヤツの僻み」程度にしか思われないだろうと口を噤んでいたわけですが、今回の事で「やっぱりヤバかった」と溜飲が下がる思いもしたわけですね。
単純に考えて良かったのです。
電源と水道がオフした場合は私どもと同様の苦難があって、また高所すぎてツブシが効かない分ハッキリ言って「どうにもならない」居住の空間だったのでした。
また今回の台風被災によって「ハザードマップ」にスポットが当てられていますが、どうやらそのマップの件、かなりの「浸水的中率」が出ていて大いに驚きましたね。
まぁそのマップで確認するまでもなく湾岸タワーが建つ場所は一昔前の海。
私は高い場所は嫌いではありませんが(奥方は例の「バカは・・・」と形容)タワマンの「空中の孤立」を想像するにそちらでの生活などまったくあり得ないことでしょう。
カネもなしの論外ですがそして臆病者の私には地に足が付いていない生活は不安で枕を高くして眠れませんよ。
さて、安倍川というと瀬切れといって近年はその水量の少なさがいわれていますが私の知る安倍川といえば堤防を隔てた南安倍の住居地区の地盤の低さについて、増水氾濫や堤の決壊を連想して結構な恐ろしさを感じてしまいます。
パッと見て堤を隔てた住宅地側は河川敷と同等の低さのよう。
①②は河川敷から見た旧東海道、対岸は旧手越宿方向になりますが③はその辺りからのグーグルマップ3D画像キャプチャー。
安倍川の流れとそう変わらない位置である様子がわかるかと。
先祖伝来の土地を考えると堤防技術が発達していない時代の皆さんのご苦労を推することができます。
今回台風はたまたま静岡の地に大河の氾濫に至るような大雨を降らさなかったようですが「一か八か的」な脆弱性を許容しているのか我れ関せずのスタンスなのかはわかりませんが、全国至る場所に「不安箇所」と思われるところがありますね。
どうにもならない事態まで発展させないために行政の先手先手の策が求められます。
その堤を旧東海道駿府城側に安倍川餅を商う店がありますが、そのお隣に「安倍川義夫」(ぎふ―正義の人)顕彰の碑が建っています(場所はこちら)。
カンタンに記せば駿府川越人足 正直者の件です。
大金が入った財布を拾った人足がそれを落とした旅人を宇津ノ谷まで追いかけて返却し尚お礼を固辞したという美しい話。
百五十両が入る財布については疑問に思わず素直に「すばらしい」と感動すべきですね。
今なら約1000万円を入れた財布・・・でしょうか。
ああそれから・・・「マラソンと競歩を札幌にて検討・・・」(IOC)の報はイイ話。ついでにトライアスロンも宮古島で頼みます。
東京一極集中、いかなるものも気分のイイものではありません。
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小山昭治 (木曜日, 17 10月 2019 08:54)
え~そのような碑だったとは知りませんでした。
雨の日は静岡駅から自転車で高校まで行けず、バス利用。安倍川橋のバス停を降り
歩いて高校へ行きました。安倍川餅もお店で何度も食べたのに、碑のようなものがあるとは知っていましたが内容は知りませんでした。「灯台下暗し」。もっとも高校生がそんなことを気にするわけがありませんね。(今でもそうですが)
今井一光 (木曜日, 17 10月 2019 13:25)
ありがとうございます。
静岡駅からはなかなか距離があって楽な行程ではなかったですね。
車が今のように走り回っていない分あのストレートは走りやすかったかも。
私も「灯台下暗し」どころかいろんなところで無知を晒しています。
それでいて平気な顔で笑っているのですからしょうもないですね。