快晴の朝は涼しく快適。
前日の車のエアコンの温度設定25℃は無意味とオフにして走りました。
するとその後あっという間にいつもの夏の如く気温に急上昇。帰りの車中、しっかり25℃にして走っていました。
驚いたのは「夏」の終わりを告げるツクツクボウシが鳴いていたこと。蝉からすれば夏を惜しむのは当然で私からすれば「大いに楽しむがいい」といったところですが、平年でいえば10月の声を聞くあたりというと蝉の声など聞こえてこなかったと思います。
数日前も本堂裏に「脱いだばかり」の蝉の抜け殻がありました。奥方がそれを見て有り得ぬことだとこの気候の変異に「蝉だって間違える」。
人間は間違いばかりしていますが。
先日は相良史蹟研究会が田沼意次生誕300年を記念して出版する「相良海老」の最終校正の紙面を代表の小澤氏より拝見させていただきました。
内容に関しては藤田先生のチェックが入りますので「おまかせ」ですが、ちょっとした文字化け・・・和数字が小文字数字の入力によって横向きになっている・・・など結構見つかるものです。
「相良海老」は当相良に残る田沼意次を中傷する「読本」の類の書物ですがその内容に関しては田沼バッシング激しく、これまで解読を試みる地元研究者がいたもののこれを読み進めるとともにあまりにもその田沼悪人仕立てのストーリーに吐き気をもよおすが如くして途中放棄していたものです。
いわゆる松平定信の自らの正当性を主張するが故の田沼意次へのネガティブキャンペーンの一つがこの「相良海老」の存在。
酷い事が書いてあるから、間違ったことが記されているから・・・ということでそれを世に知らせず埋没させてしまうのでは正確な歴史を掴めません。
そこまでやるか・・・というくらいで松平の恣意というものが切々感じられますが、だからこそ田沼をやっかみ、是が非でも引きずり降ろそうという力が動いていたことが推測できるのです。
古文書の勉強もできるよう原文と読み下しが上下ページに構成されるようになっていますが、「コレを校正する人って誰?」というのが真面目に思うところ。
また史料館の企画展のポスターが出来上がって拙寺にも届けられました。いよいよご担当の皆さんは忙しくなるようです。
日曜は観光課の皆さんは東京スカイツリーのイベントに参加しているはずです。
牧之原市史料館 特別展「大意次展~田沼再考~」
2019年10月19日(土)~12月1日(日)
久し振りに塩買坂方面から原を「鉢形」(一説に相良城を当初建てようとしたと)から降りてきました。
まだ雪の無い富士山がうっすらと。
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野村庄右衞門幸正 (火曜日, 08 10月 2019 17:47)
相良海老、どんな感じが気になります。詳細は知らないですが相良の本を見ている時にその名前は見たことがありました。田沼意次の事でしたか。
相良で海老が名産品なのか?と思ってました。
今井一光 (火曜日, 08 10月 2019 22:37)
ありがとうございます。
11月の田沼300年にあわせて史蹟研究会より発刊される予定です。