国同士の駆け引きで面倒くさい問題の対応として関税をUPしたり輸出入の規制をしたりで最悪、自国にあるお相手国の資産を凍結したりもしますね。
最近よくある程度の低い国交のお決まりのパターンです。
問題とは直接関係ないところで相手の足を引っ張りダメージを与えて自国有利の方向を模索しながらより良い条件を引き出そうというもの。
トランプお得意の「ディール」ですがこのほど日本政府は韓国に対して半導体や電子機器の輸出規制に動いているそう。
元徴用工問題の対応への不満が今回の見え見えのディールなのでしょうが、傍から見ていれば喧嘩と同じ。
この手の交渉術は両国とも痛みを伴うワケで、「どっちが痛みが少ないか」の我慢比べのようなものですね。
とにかくガキの喧嘩と同じ、政治が如何に愚かな発想で執るものかわかります。
ディールとしての駆け引きが「我慢比べ」とすると初めから勝者が決まっているような交渉と思えるのが「JR東海 vs 静岡県」。リニア中央新幹線の件ですね。
JRが大井川水系の元となる南アルプス(静岡工区)の横ッ腹にトンネルをブチ開けるというものですが、「静岡県」としてはこの路線開通にメリットはゼロ。
そのうえ、ただでさえ水量の減っている大井川の水が「どうなるかわからん」というデメリットしかないような工事ですから「水が減ったらどうしてくれるの」と静岡がゴネているのがこの件。
JR東海としてはリニア新幹線の完成(2027年)が遅れることへの焦りは半端ないでしょう。
遅延のコストアップは1年で数千億円となるようで2年3年の遅延ともなればその2倍3倍以上に膨らむという試算があるようです。
と言いながら静岡県としては別に焦る理由はまったくなし。ハッキリ言って遅れようが進捗しようが知った事じゃあありませんね。
歴史上「水あらそい」は近隣争議の最たるもの。殺し合いにもなっています。
ハッキリしているのはJR東海は静岡県を甘く見たというところ。
先般牧之原市長の「JR東海はけしからん」風のコメントがテレビから流れていましたが、牧之原市の水道は大井川の恵みを戴いています。
それがなくなったり減少したら「市民生活は・・・」と不安になるのは当たり前です。
その心配に対してハッキリ説明できないJRの理論構成がお寒いのですよ。
ただし私に言わせれば・・・
「とっとと富士山静岡空港に新幹線を停めろ」です。
それを予定して新幹線の真上に飛行場を建てたのですからね。
そうあればみなさん「水あらそい」の件はとりあえず棚の上に置いて「しょうがねぇなあ まぁ、いいよぉ~」になるのですがね。
静岡県が三年も粘れば2兆円の損失を被るかもしれないJR。
「時刻表をイジらなくては・・・駅間が近いから・・・」などと言っている場合じゃあないでしょう。
この籠城戦のポイントはやはり「水の手」ですし「ディール」なのでした。
これまでのイメージ一新、ヒールの忠臣の松永久秀(昨日の「知恵泉」・・・多聞城 ~ 2 3 ~も「出演」(彼のすべての伝わる悪業は全否定、信貴山の爆死もナシ)のようなキレ者がいればね。再放送は7月9日火曜日午後12時~。
さて、愛知川右岸の段丘「妹」の交差点を東に行くと彦根藩中興といわれる井伊直興廟所がある松雲寺があります(場所はこちら)。
臨済宗永源寺派のお寺で、特に永源寺へのかかわりの深い井伊直興の宝塔(多宝塔)を据えたのでしょう。
本廟はやはり永源寺の参道脇にあったことを思い出しました。
⑨の宝塔のバックに見えるJAの要塞のような建造物の辺りは曽根城なる城址といいます。
この建物の造成により、また案内板の一つも見えませんのでその昔を知る由はもはやありません。
段丘から見下ろすように削平地があったようでそちらに城館が並んでいたことがうかがえます。するとこの段丘より下方になりますので背後の防御性について考えてしまいますが、現地をぶらついてもその辺りの件、サッパリわかりません。
松雲寺の由縁については石碑の通りで創建が天正期も後期。
古い石塔たちは周辺から持ち寄られて並べられたものでしょうね。
信長の蹂躙を受けた地域であることは間違いありません。
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