先般のお寺の遠足では本山の東本願寺でお斎をいただきましたがその場所は大寝殿でした。
大寝殿は一般のお参りの方たちの立ち入りが制限されているエリアにある諸館のうち一番大きな建物です。
これまた私の世間一番と豪語する💛(猪目)の六葉(釘隠し)のある「菊門」→「大玄関」→「大寝殿」と直線的流れにある大広間がそれです。
現在は「菊門」が開いていることはなく、閉まったままで通行はできません。
文字通り、天皇あるいはその使者が通行する際に開けられる「勅使門」が以前からの名称でした。
こちらは伏見城から移設された門です。
何せ私はいまだかつてその開いている様子を見たことがありませんが掲示板の通り、開門もあるようです。
そしてまた大玄関も今は一般参拝の出入りに使用されていませんので、参拝接待所のフロアを通過してさちらに大寝殿に進むことになります。
私の時もそうだったかと思いますが(失念)かつて次男の得度式の集合場所として使用されている様子を見ました。大法要などお斎接待等、欠かせない場所になります。
お斎会場の大寝殿には「レッドカーペット」が敷かれていてそちらに着座します。お膳が二つあって、希望者にはテーブルを用意してくださいました。
この大寝殿の御影堂側の広間と廊下のスペースに展示されているのが「蓮如上人御影吉崎御下向御駕籠」です。
一つの物の名称に「御」が三つも入っていて舌を噛みそうですね。
こちらに御影を載せてあの吉崎東別院へ行列しています。
最後の画像が参拝接待所を出たあたりからの御影堂。
こちらの御影とは御開祖親鸞聖人となります。
先日の画像よりずっと空が青いのはいつかの朝の図でした。
尚、本山お斎は人数の多寡にかかわらず予約を受け付けていますので参拝接待所までどうぞ。膳料は一人3000円です。
拙寺遠足では何度かこちらでお斎をいただいていていますが、初めて気づいたことがあります。
「遠足」参加者のうち歩行に多少の難がある方がいらっしゃいますが「靴を脱いで歩くことほど辛いものはない」との意見がありました。
その方は足の裏が変形しているといいますが、通常の外歩きの場合は「靴」がその形状の不具合を何とか解消してくれているとのこと。よってそれが裸足の場合、フラットな床の歩行は「痛くて歩けない」になるそうです。
人というものは諸事いろいろでありますが、障がい者にとってもそれぞれの事情があります。
車椅子を用意できればよかったかも知れませんが、あのエリアでの対応は・・・どうでしょう。
古い建造物は段差も多く、難しい部分もあるかも知れません。
時代の流れ、対応の変遷は早いものがありますが、歴史的建造物やそれに類するものすべてにスロープとエレベーターを設けることはムリでしょうね。
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