昨日のブログの通り当地ではホトトギスの声がまだ聞こえていないようです。
いただいたコメントからも納得したところです。
そうなると是が非でも聞きたいと思うのが心情というもので昨日も午後遅くなってから暇に任せて大沢から須々木に抜けるコースを奥方と歩きました。
拙寺の西側にあたる山谷ですが、いつもでしたらそちらの方角からその声が聞こえてきますので。
しかしその声はまだ聞こえてきませんでした。
その声がどれだけ素晴らしいのか・・・それは人それぞれで捉え方は色々でしょうが、あの枕草子にホトトギスの声をベタ褒めした記述がありました。
「山鳥 友を恋ひて 鏡を見すれば
慰むらむ 心若う いとあはれなり~」
から始まって各お好みの鳥たちのことを列挙しています。
そしてホトトギスの件。
さすがにウグイスについての記述が多いですがそのあとに続くホトトギスについては清少納言の特別の思いが感じられます。
「ほととぎすは なほさらにいふべきかたなし」
ですからね。
「言いようにないほどすばらしい」とのポイントの高さです。
そのあとに興味深い一節。
「五月雨の短き夜に 寝覚めをして
いかで人よりさきに聞かむと待たれて 夜深く
打ち出でたる声の らうらうじう愛敬づきたる
いみじう心あくがれ せむかたなし」
五月雨とありますから梅雨ですね。
今週中には梅雨入りになるかも・・・という当地ですが、それ以降にその存在のアピールについて期待することにしましょう。
この文の「人よりさきに聞く」というのがいわゆる「初音」。
ちらさまよりわれ先にホトトギスの声を聞くか・・・
この今では人の興味の外にあるような自然の流れの中の一つ現象に「勝負」の如く優越感を得たというところも面白いことです。
1年で1回の楽しみがそこにあったのでした。
まぁ一晩中それを聞くために起きているなどは私には無理ですが心の豊かさを思います。
画像②③は小堤山でも南東の丘に上り詰めたあたりからの図。叔母が以前から「半僧坊さん」と呼ぶ場所です。
小堤山トンネルの上と言った方が早いかも。以前のような凸凹雑草ぼうぼうの場所ではなくキレイに整備されています。
このあたりから東を望めば拙寺の屋根が向こうの平地に見えます。
そちらが本当にそう(半僧坊)なのか知りませんが、この地区では年一回この堂を開けて札を配布していますね。
画像の通り屋根が落ちて朽ちまくっていますが、建て替え工事があるようです。役員さんは大変でしょうね。
さて、拙寺の盂蘭盆会法要はここのところ全3回に法要を分けていますが、8月の法要では恒例の境内ミニコンサートが開催されます。
主眼は「正信偈の会」ですが、8月はさらっとおつとめしてからのコンサートオープンとなります。
今年は「二胡」。
玉三郎の阿古屋の胡弓を思い出しますが、目の前での演奏を拝見するのは初めてのことで今から期待しています。
富士市で活動されている深澤香里師を初めてお招きします。
是非にお集まりください。
8月の法要
8月11日 日曜日 1300 法要開式
1330 深澤香里師 二胡コンサート
また7月の盂蘭盆会、戦没者法要は
7月14日 日曜日 1000
7月14日 日曜日 1900
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