ここのところ夕方になると毎晩のように雷をともなった比較的激しい雨が降りますね。
落雷の恐怖もありますが、突然の雨降りには閉口させられます。
連休のお参りで花ガラが溢れかえっているところに雨水が溜まってそれを出し、また溜まっては出しの連続になっています。
水に浸かった植物は腐食が進んで衛生上もよくありません。
また、雨の後というのは植栽にアブラムシが集ってそれがまた厄介のたねですね。
特にあ奴らは梅の新芽が好きなようでそれらの駆除も日課になっています。最近は面倒なので枝葉を剪定するなどして退治していますが・・・。
「令和」の文字を初めて使った通夜式に参って帰宅すると、茶の間のテレビからはあの「さかなクン」の甲高い声が・・・
彼のその道の知識も凄いものがあってまた、人物としても良好な感じがするのではありますが、あのキャラクターに「ギョ々々~」なる語を何にでも付けて発しているのを聞くのはさすがに「うざい」。
よってその番組の内容を知らないでいたらそれにはチャンネルを合わさなかったでしょうね。
すると私の知りつくしていると言ってもいい熱海の海の中の景色が画面に映っていました。テトラの外の海の中までは知りませんでしたから興味津々で視聴しました。
それを石垣だとか階段であるなどないだの・・・かつての人工物の遺構を示唆するような誘導がされていました。
番組の構成上そうなるのでしょうが。
要は溶岩として海に流れ出た安山岩がクラックを入れながら固まった柱状節理を映していましたね。
あの節理でアレだけ番組を引っ張るとはおそれいりましたが、そこで思ったのがその節理が地上、それも城跡にあったらもっと人は騙されてしまうのかも・・・と。
私が思うその城が妻木城(場所はこちら)。
城に石垣があったとしても何らの不思議はありませんし、苗木城の如く自然石を利した城も各ありますが、あの妻木の主格手前虎口の整然と人の手で積まれたような巨石がまったくの自然が造ったものであるというのは感激に値します。
こちらは花崗岩の節理です。
ゆっくりと冷える過程でも溶岩に節理(人工に積まれたように見える割れ目)が出来ることは珍しいことではありませんね。
たまたまこの山に散らばる花崗岩巨石を利用して城砦を築いたということでしょう。
そこに石があればどこからか運んでくる手間が省けますので城砦建築上、これほど便利な事はありません。
立地、ロケーションさえ合えば最高の天からの贈り物です。
削り出した石垣は勿論、建築物のベースから、小石は基礎部補強転圧材になりますし、投石、転石用の武器にもなります。
つくづく思いますが、城攻めのため下から取付いて攻めあがるなど今想像するとひどく辛いでしょうね。
上にいる籠城方の好き勝手、時に積んである石垣を外し上から笑いながら落とされるようなことがあったのかも。
山城全般に言えますが竪堀などに隊列を組んで登攀などをしたら一石二鳥どころか一つの石で皆殺しにあってしまいます。
やはり横に散らばって攻めあがることが肝要だったのだろうか・・・などなど城郭主格にある石垣の様子など見てそれらを連想しますね。
また登城道が堀状の城砦を見かけますがあの手の場合、攻め上がりのためにその道を使用するとなれば、思いっきり石が転がり下るようにできているでしょうね。
城によっては左右深い土塁状にして深く登城道を作っている場合もありますが、これはその畝を登るというのは「思うつぼ」になってしまいます。
何せあのようなものの加速度付きでの一撃を喰らえば再起不能、まず昇天しますね。
妻木城に石の有意義というものを感じました。
下は楔(くさび)痕のある巨石ですが、途中で砕石を放棄されたものでしょう。
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