特殊詐欺にはいわゆる「オレオレ」系と「フィッシング」系に大別されるかと。
どちらも「そんなはずはない」風に普通の判断力をもっていればまず引っかかることはありませんが、人間とはおかしなもので
それら稚拙な言葉や文字の羅列についつい引っかかってしまうのですね。
そもそも私の知る人の習性とは「(人の言うことに)耳を貸さない」ところであると断じていますので、こと特殊詐欺者へ向かってのその従順さとはいったい何なのかと考えさせられるところです。
何しろ大矛盾ですからね。
特に普段人の忠告を聞かないような頑固な人に限ってその手の誘導にのってしまうという傾向があるように感じています。従順に・・・なのです。
そして被害にあった方は案外と「私は大丈夫」の慢心があったと聞きます。
世にいう「オレオレ」も「フィッシング」も要は虚偽の「困りものの事案」を提起してその解決の手段として金員を搾取するものですが、その詐欺に引っかからない方法を手っ取り早く記せば電話に出ないこと。
そうは言ってもそれはあまり現実的ではありませんのでやはり効果的なのは「留守電+ナンバーディスプレー」ですね。
ナンバーディスプレーは比較的上級者用で知らない電話特に「非通知」や「0800」「0110」で始まる発信番号を無視することが出来ますが、それでも時に嫌な電話を「踏む」ことがあります。
よって自信のない方は面倒でもすべて「留守電」にして、まともな反応でもって知った人の声のみに電話に出るというのも一手ですね。
私などは檀家さんなど存じ上げている方以外からの電話は頭の中に1本空堀を瞬時のうちに設けて「訝し」の狼煙をあげます。心中「本丸」への進入を拒もうという姿勢でもって身構えます。黙って一方的な話を聞いていること自体が時間の無駄であると承知しています。
まっとうな人というものはその提起「トラブルの気配」について本質的に忌避したいという方向になるのは間違いないところです。できればその手のトラブルは「なし」に越したことはないので、その解除法というものが「意外とカンタン」であればその方向性を模索したいというのが人情というものですね。
そんな時に必要なスタンスというものは、やはり「そんなはずはない」という「訝し」でもっての思案です。
昨日あった「オレオレ」の方の撃退事案は「犬の名前は何?」という質問をしたら答えられなかったことでウソがわかったといいますね。イヌでもネコでもペットの名を聞くのは効果的です。
ペットが居なくても適当な事を並べて相手の反応をうかがってみるなど、一つここは慌てずに「一歩立ち止まって切り返す」ことが肝要ですね。
「フィッシング」には色々なバリエーションがありますが、大抵は銀行や役所など公的機関、裁判所などからの通知や「訴え」等をチラつかせ金員を搾取しようというものです。
この特殊詐欺が先般海外で大量捕縛された輩の主たる詐欺ですね。ここのポイントは「絶対に返信しないこと」これにつきます。
人様のありもしない弱みについて「訴えるぞ」という非日常の行為、脅迫しての解決金搾取についついのってしまうのは日本人が訴訟裁判というものへの「おそれ」を過大に考えているからでしょうね。
正規の民事訴訟などまずは「内容証明」の送付から提起しますがその段階でかなりの人は和解を模索することから分かりますね。
まぁ訴訟を起こすには段取りとしてはがきやメールなどの一方的な通知は無いと心得ていただければ「それでヨシ」なのです。完璧放置でOKですね。
画像はつい先日開いた(それまで拒絶していました)私のスマホのSMS ショートメール。
これは携帯電話の番号に文字列を送付できるサービスですが、詐欺集団はそれを逆手に取って片っ端から各端末にフィッシングメールを送り付けるワケです。
まるで巨大な釣り堀に針を入れるが如く。
あとはその内容を信じて「返信」してきた人(カモ・・・)を釣り上げるだけですね。わたしの場合はSMSはこれまで完全無視していましたからこの手のメールが来ていたことも知りませんでした(2017年に発せられたものでした)。
中には色々と知り合いからのメールが来ていて返信もせずに失礼をしましたがそこはご愛敬。
本当に緊急性があれば電話がありますからね。
また番号非通知の電話などは100%出ることはありません。
その電話番号をググれば(そのままその電話番号を検索)「電話帳ナビ」にてヒット。
しっかりと「架空請求 注意」とありました。
ナンバーディスプレーで表示された電話番号をそのようにググれば出てくる出てくる「架空請求」。
これは警察も把握しているはずで、先般色々と素早い対応でもって下手人を挙げるという快挙を見せていますが、その手の証拠(電話番号)から追跡してあれら特殊詐欺を根絶して欲しいものです。
こちらの方ももっともっとヤル気を出せないものでしょうかねぇ。
とりあえず根絶の方向にもっていくにはまず皆さん冷静に逆に相手をフィッシングしてやりましょう。
基本「無視」でこちらからの発信は無用ですがオレオレには「だまされたふり作戦」が効果的ですね。稼ぎが減ってリスクが増えればなくなるのではないでしょうか。
さて、滝境の遺構か勝間田城支城・・・私が勝手に言っている「東西山砦」(清浄寺上の原)の遺構を推測していいのかわからないような微妙な場所ですが今も「堀切」なる地名が残っています。
そちらは平地で今の国道150号線の内陸側、旧道秋葉山の常夜灯篭が入っているであろう小屋の真ん前にその名の停留所もあります(場所はこちら)。
小屋の中は鍵が掛かっていて未確認です。
尚、この通りの滝境城案内板の近くにあるそれは背後が壊れていて中の灯篭が確認できます。
城郭用語「堀切」の名が秘かに登場していることも相良の皆さんは再認識していただきたいところですね。
もっともこの名は停留所の名としてあることから、地元以外の相良の町うちの人であっても「昔バスを利用していた」という人たちには当然の名ではあります。
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