昨日はあたかもまるで桜が嫌いのような勢いで憎まれ口を記しましたが、私が忌避したいのは花見に大挙する人混みのことです。「春本番」の報せが嫌なワケがありませんね。
昨日、一昨日と東京のほとんどド真ん中辺りに出没していましたがそれは法要がそちらにて執り行われたためです。
奈良・京都の比ではない道路事情劣悪の場所ですがこればっかりはそんな悠長なことを言っている場合ではありません。
東京あたりでの流行りもので、葬儀式等に際して「故郷御縁の寺」ではなく葬儀屋さん配下のお寺や僧侶にてすべてまかせてさらっと収める事が多くなっている中、分家した家の故人家族がド田舎の寺の私に声をかけていただけるということは何とも感じいります。
少なくとも「あの寺の坊主など・・・」あるいは「もう頼まないよ」的評価が下されていればこの御時節、有り得ないような機縁ですからね。
「坊主憎けりゃ袈裟まで~」といわれるよう人々から私どもが「腹を立てられる」人種であることは承知していますので。
そこへきての法要招聘。
あたかも彼岸に立つ阿弥陀如来が「こっちへ来い」と手招きしているが如く思いつつ私はどこにでも行くのです。
その方のひ孫の数、「12人」を聞いてまず驚きましたね。
相良辺りではひ孫がいる方は結構聞きますが、その数ときたら半端ではありません。
しかしまた、「孫の顔が見たいよ」という方たちもおられますからね。奇特なことです。
もう一つの驚き。
私はここへきてチキンラーメンにカップヌードルなどインスタントラーメンを食するようになりました。マイブームですね。
勿論コレはNHKの朝ドラ「まんぷく」の影響です。
毎度大阪制作モノのそれはチャンネルを合わせます。
まったく単細胞だと笑われそうですが、意外とそのドラマの効果は顕著でそれらラーメンの売り上げはかなり伸びているとのことです。みんな私と同じ・・・
私の好みは「萬平さん」役の役者です。
当初は今井三姉妹に今井鈴なるストーリー中の名に喜んで視聴しだしたものですが。
その俳優の口調の物真似問答を奥方との会話限定で日々繰り広げていたほどです。
特に次節大河ドラマでその人が明智光秀役と聞いてからはますますの好感を持ったほどでした。
法要終了後のお斉での話で故人はその「萬平さん」の実在のモデル「安藤百福」と昵懇にしていたため喪主はそのつながりであの会社に入社したと聞きました。
驚きましたがもっと驚いたのが故人はあの時の「アメリカ行脚」の営業に同行し「例の飛行機」にも同乗していたと。
それがカップヌードルの容器と蓋のヒントとなったコーヒーカップと機内サービスのマカデミアナッツ容器の蓋の件です。実話だったのですね。
その話を聞いて思わず「え~」でした。
聞けばチキンラーメンは今もしょっちゅう食べているとのことで「父親が健康で長生きしたのはそのせい」と。
私はずっとわくわくお調子にのっておしゃべりしていました。
お斉が終わってから私は増上寺に寄り道。
法話ではさんざん阿弥陀如来は勿論御開祖や法然さん(「浄土をねがふ行人は、病患を得てひとへにこれをたのしむ」-ホントかよ・・・とは疑念の余地はありますが)まで持ち出していました。
五木寛之の「親鸞」から「親を思えば夕日を拝め 親は夕日の真ん中に 西の空見て 南無阿弥陀仏 弥陀は夕日の その先に」~・・・日没のオレンジ色、仏前のローソクの揺らぎと色に癒しの効果がある・・・などなど
先日は当尾の「大門」を記しましたがこちらは普通にその名で通じる場所ですね。
桜はまさに見頃となったよう。
芝公園の桜の下では花見の集団もありました。
今週末は東京では目黒川ほか上野など各名所はごった返す人出になるのでしょう。
①これも少々の驚き。
「ただ一向に念仏すべし」の語に「おおっ当流同様のコピー」と思って喜んで見入ると「春の彼岸会」となっていました。
昨日は26日。
ということは・・・私もよくやらかすイベント終了後の「看板そのまま」で撤去せずのお恥ずかし・・・? 片付けを失念することはありますが、意図的でしたら何なんだろう・・・など首を傾げました。大門に掲げてありましたが気づく人は稀でしょう。
②③は法然さん。当流に通じるものがたくさん見られます。
最後が恵那での小和田先生の講演会ポスター。
「こんなのあるよ」とお知らせいただきましたがその日は既に法要の予定が入っていました。恵那ならすっ飛んでいくところでしたが・・・。
帰路ちょうど(5時50分頃)大井川を渡っている時、西を見やれば日没の図。
画像におさめたくなるほどの絶妙でしたがそれは不可能。
手をそっと合わせてお念仏・・・。
亡き人たち阿弥陀はあの向こうにいると思えば。
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東京K家一同 (水曜日, 27 3月 2019 21:23)
大澤寺 ご住職様
亡父の葬儀お努め大変ありがとうございました。K家一同、感謝の念に堪えません。
ご住職の、温かい法話、素晴らしいお言葉、心させていただきます。
本当にありがとうございました。
今井一光 (水曜日, 27 3月 2019 22:12)
またも驚いてしまいました。ひっくり返りそうです。
拙ブログを見ていただいたとは・・・
また、こちらこそたくさんのご厚意にお心配りの数々痛み入ります。
本当にありがとうございました。
皆々様、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。