甲府市武田氏館跡歴史館 そしてアイスランドつづき

昨日は「世界健康な国ランキング」はじめ国内甲州が寿司屋と日照時間の多さで一番という件を記しました。

健康について日本の世界ランキングが4番目というところは少々意外でしたが、その理由は環境と食生活+αですね。

 

その「+α」が国民の健康・・・転じて幸福感というものの方向性の違いであり、それを主導しなくてはならない政治の無策とも感じるワケです。

色々な要素を加味してのその健康度なのですが、昨日のランクで日本より上位にある3つの国のうち、決して自然環境が温暖で「すごしやすい」とはいえないようなアイスランドについて考えます。

 

その国の3位という位置には一見して意外性がありますがこれはある意味「そうあるべくして・・・」の見方もありますね。

実は別のランキングに於いてアイスランドと日本には「雲泥の差」ともいえる「政治」の違いがありました。

 

それが世界の男女平等第一位のアイスランド(それも10年連続)。「男女平等ランキング2018」)と110位の日本という差こそが現実です(全149カ国中)。

 

これは先進国首脳会議七か国のうちぶっちぎりのどんケツで、台詞風に言えば「恥辱の上に恥辱を重ね・・・」くらいのみっともなさ。それを恥じと感じず、「しょうがないねぇ」くらい、いやまったく無関心でいる国民の立ち位置はまったくよくありませんね。

それでは政治が漫然と票集めの場となって政策が動いていかないのです。危機感のない政治の場を提供している原因が衆愚といえばそれまでなのですが、それでは未来の展望が描けませんよ。

 

ちなみにランキング上位の国々は北欧諸国ですが、上位にアフリカ諸国が入っていたりします。それはそもそも内戦等で「男がいない」という特殊事情でした。極論は男がいなければそのランキングが上がるという程度ではないかと決めつけてはイケません。

 

そのランキング算出の指標の中に「健康と生存」がありましたのでそういう算出方法からしても健康度ランキングの上位との並列に違和感はありませんしね。

 

結論を急ぎますがこの痴態(110位)の放置の原因は経済界にあるといえるかもしれません。

経団連の「票」に気遣って策が出せない政治が諸悪の根源なのですが人口減少に歯止めが効かないというか有効策が見いだせないのもおそらくそんなところでしょう。

 

たとえばアイスランドは女性大統領と火山を利用した地熱発電で有名ですが、大気を汚す火力発電所すら存在はありませんね。

先日経団連のオッサンが浜岡の原発にやってきて「はやく再開しろ」などと勝手な事を言い放っていましたが、アイスランドにはその手の「ひと儲け」の醜態譚ではなく如何に効率的に自然エネルギーを活用し、国民の真の幸せを求めていくかに舵が取られているのです。

 

その経団連の醜いオッサンは元いた会社の原発政策推進の頓挫(海外輸出)から大穴を開けた人物といいます。

その大損を取り戻したいと会社復活の一助にしたいという目論見があるのでしょうね。そんなことに遠州人を巻き込むなというのが所感。知ったことではありません。

 

アイスランドと同様の施策を真似できないのは経済界からの反発であることは一目瞭然です。

アイスランドの場合たとえば同等の職種にある男女間で給料支払いの格差があれば企業は是正して罰金を支払わなくてはなりません。

 

政治と企業に従事する女性の進出率は40%といいます。

また凄いと思うのは子供が生まれた場合子育て保育期間として母親が3か月、そして父親が3か月の休暇が認められていて企業はその間の給金の面倒もみるというのが当たり前のお国柄。

ちなみに男・女それぞれが3か月の休暇を取ると(男だけ女だけではなく)どちらかがもう3か月のプレミアム休暇が取れるといいます。

それなら二人三人と子供を育てやすくなるというものです。

 

どこかの国の騒ぎ、「保育所が無い」とかの件一切考えなくて良いということですね。

なにより子供を他者に委ねることなく夫婦共同で育てることの有意義についても見習うべきです。

そして何よりこれが少子化打開の道だと思いますが

アイスランドの真似をすれば子供は増え、幸福度、健康度もアップすることは必定でしょう。

 

ケチケチで収益一本槍、がむしゃらに社員を残業させ、あるいは非正規雇用を増やして人件費を縮小、内部留保に励む日本の企業体質にそれを望むことはムリなのかと嘆き子供がいない、人口が減少しているということに対して何らの手を打てずデータ誤魔化しに注力、やったやらないで紛糾する無策の政治をもはや笑うばかりです。

 

あの経団連のオッサンも「差別主義者の詐欺師・・・」といわれるトランプの犬とか太鼓持ち(ノーベル平和賞の推薦状)と揶揄されている総理大臣殿もそして私も、じきにこの世からオサラバするのが早い、消えてなくなる身ですが、その難題の数々を背負いこませられるこれから生まれてくる数少ない子供たちが不憫なこと限りなし。

将来の展望の描けないことの辛さがあります。

 

さて、昨日は駿州―甲州「魚尻線」を結ぶ往還について触れましたがこのほど中部横断自動車道のうち新清水JCT~富沢ICが3月10日16時30分開通するとのこと。

山梨側の六郷ICと下部温泉早川ICも開通しますのでいよいよその間の中間区間の完成を待つのみとなりました。

完全開通の運びとなれば甲府までの距離が一気に縮まりお気軽エリアとなります。

それでも今回の開通は格段に甲府行脚をラクにしましたね。

 

表記の通り甲府市武田氏館跡(やかたあと)歴史館が4月5日にオープンしますので先日記した刈谷の歴史館とともに詣でたいところですね。それにしても歴史に関するハコモノの建設が自治体で注力されているようですが、なんとも牧之原市は寂しいものがあります。

 

昨日は甲府の古い名称「府中」が今も残っている感動からあの標識画像をアップしましたが、本日は今一つを。

「屋形」の地名です。この「屋形」の文字を使用せず今回の史料館に「館」として「やかた」を読ませるのは「ちょっとね・・・」の感じがしないでもありません。